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メーター制か交渉制か

朝5時に起きてお風呂に入って、お手伝い同行で東京行きのため早朝の新幹線に乗る。外務省からタイ大使館へ。タイ大使館は目黒駅から徒歩圏内であることは覚えていたが、はっきりした場所は覚えていない。それで、とにかくお役所相手は急ぐにこしたことがないのでタクシーにした。「タイ大使館お願いします」と言うといきなり「場所を知らない」と言う。ネット検索した住所と地図を取り出して説明しようとしたら「住所を教えて」と言うから、さすがはプロだから住所を言えば分かるんだ、と思って伝えてたらナビにピピピとタッチしているだけだ。で、全然分かっていない。「それ貸して」と言うから地図も渡す。ずっと見ていても分からないらしい。この間、本屋に行ったら、元友人だったライターの本が平積みになっていてちょっと開いたら、東京のタクシー運転手の酷さを問題にしていて、タクシー運転手相手にここまでこきおろさなくてもいいだろう、なんて思っていたのだが、これは本当にひどい。こっちは急いでいるわけであるから「大丈夫ですか」と聞くが返答なし。運転手はきょろきょろしながら、しばらく走ってナビを指差しながら「この辺なはず」と言うから面倒になって、止めてもらって自分で探すことにした。

これが東京のタクシーの標準なのだろうか。マナーも口の聞き方も何もなってない、呆れた。そもそもの問題は、あのタクシー乗り場の順番にある。ドアを開けて行き先を告げて知っているかどうかを確認してから乗れればいいのに、機械的に乗るしくみになっている。これじゃあ進歩ない。それで私は、昔のバンコクの料金交渉制を思い出した。手を挙げてタクシーを止める。ドアを開けて行き先を告げる。ここで運転手が行きたくなければ断られる。行けるようだと料金を言われる。自分の希望と違ったら交渉する。決裂したら次のと交渉。合意したら乗る。合理的である。ただし問題は、交渉できるだけのタイ語力が必要であること。知らない場所だと相場が分からないので、実は近くなのに割高になることもあることは覚悟しなければならないが、私はメーター制より楽しくて好きだった。
by kienlen | 2006-11-28 23:54 | タイの事と料理 | Comments(0)

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