『闇にうごめく日本大使館』を読んだ

タイの事を考えていたらタイが舞台の夢を見た。そこは大学で、ひとりの学生から委員会だか学生運動かなんかの活動についての話を聞いていた。内容がよく分からなくて、これはタイ語だからなのか話の内容そのものが曖昧なのか分からずにいたら、その彼女は日本語ができるということが分かり安心したのだが、でもやっぱり質問への答えは不明瞭。すると男性が登場して、これが労働組合の人で、心の中で「今のタイはこの時点にあるのか」と思う、という夢。ヘンな夢だった。ただ、途中で、そもそも私がタイに行くことになったきっかけの高校の同級生が出てきた。彼女の家はバンコクの我が家の向かいにあったのだけど、夫によると裁判所からの差し押さえ命令の紙が貼り付けてあって、どうやら事業に失敗して家を失ったのではないかということで、気になっている友だちだ。で、朝読み終えたのがタイ関係で『闇にうごめく日本大使館-疑惑のタイ犯罪ルートを追う』というもの。野田峯雄著。

発行が2002年で、外務省の不祥事が多々問題になっていた頃。これもその流れの中で書かれたものらしい。なんとなく買ってあったのを、気分がタイになっているから読んだのだが、ここでいう日本大使館はバンコクのそれで、ちょうど私がタイにいた頃の出来事が扱われていて、会ったことのある大使館職員が実名で登場するし、あの人か?と思わせる人物が仮名で登場するしで、なんだか、噂話を聞いているような気分で読んだ。ビザ発給に関する疑惑にかなりのページを割いている。これは囁かれていた話。タイという国は汚職なのか職務なのか混乱する国なのだ、多分。もう昔になるけど、大手自動車メーカーの駐在員と話していた時に彼が「見積もり書の中に手数料という欄があるんですよ。堂々と汚職している」という意味のことを驚いて言っていた。私自身が確認していることではないが、ありそう。それに、各種免許にしても、発行機関が不正に正規免許を発行した場合、これが本物か偽物かって難しいよね、というのはありふれた話。どこにも多かれ少なかれあるとは思うが、堂々とってところが、制度の一部になっている感じなのだ(ちなみに私はこういう社会に住みたくない)。だからこのタイトルの「闇にうごめく」という表現をあのタイの空気を思い出しながら読むと、ちょっとそぐわないような。いや、テーマは外務省の汚職と閉鎖性なのでそれを指しているとしても、あの日差しが強烈すぎるのだ。それで惑わされる人がたくさんいる。
by kienlen | 2006-11-26 12:50 | 読み物類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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