『仏教vs.倫理』を読んだ

仕事の資料を読まないとならず、雑誌以外の本が読めないでいた。そのせいだけではないが、だいぶかかって『仏教vs.倫理』末木文美士著を読み終えた。字面を追っただけでほとんど何も理解していないような気もするから感想なんか書いていいのか自信ないが、一応記しておくことにする。だいたいどうしてこの本を買ったのか、その時の心境をよく覚えていない。仏教と名のつくものは興味を惹かれる方だが、この頃その手が多いから、特にこれでなくてもいいのだが、筑摩新書だからという安心感があったのかもしれない。

倫理というのは、人の間に成り立つものであり、つまり俗の中にある。俗だけで考えるのは合理的という面があるかもしれないが、それだけでは行き詰まる。宗教は俗を超えた思想であり、日本では葬式仏教が批判されてはいるが、生者の世界も死者との関係性の中で考え直す必要がある、ということを考慮すると葬式仏教の可能性を評価すべきであろう、というような内容だと思われる。学者の本は、どうしても学問の世界で前提にされていることが前提になっているので、門外漢には分かりにくい。それでも分かりやすいように解説的に書いてくれる人もいて、新書の良さってそこにあると思っているのだが、この本はその点がなんだか微妙に分かるような分からないような、だった。ちくま新書って、多分、全体的に異論的なのだろうという印象で、多分、この本もそのひとつなのだろう。いろいろ面白い点はあったけど、やっぱ自分には専門知識不足であると思った。でも、ちょっと面白かったとも言える。
by kienlen | 2006-11-13 19:46 | 読み物類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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