お風呂の中で読む雑誌

お風呂に3回入って、食事も何回もして、友達から電話があったので必要以上に長話して、今が盛りのりんごを持って立ち寄った友達を家に入れて必要以上に長話して終わった日だ。アイデアが全然わかないという事態から目をそむけたくてこういうことになる。娘が実家から帰って来て久々に3人の夕食時、息子が「今日はビール飲まないの」と聞くから「ビールどころじゃないよ、仕事できなくて」と言うと「じゃあ、どういう時に飲むのか」と聞く。一段落してほっとした時とか、何かやり遂げた時とか、と、一応大人の模範解答を提示しておく。私の場合、そうとも限らないことはもちろんだが、子供に説明してもしょうがない。まるで空虚な日だった。いっそどこかに遊びに行った方がマシだった。加えて、お風呂に何回も入って、その都度浴室内常備雑誌を読み、気分がますます暗くなる。お先真っ暗。言論の自由も男女平等も平和もなくなり、グローバル化と暴力の暴風雨の中を裸で逃げ惑う、の図しか浮かんでこない。こういう論に説得力を感じてしまう自分でなければいいのに。でも、そしたらこんな雑誌読まないか。

どういうメディアを選ぶかは日々の気分を決めるのに重要だ。美味しいラーメン店とかヒーリング関係の情報とか、動物園のカンガルーが妊娠したとかしないとか、そのカンガルーを愛妻家として認定するとかしないとか、レッサーパンダが逆立ちしたとか寝転んだとか、そういうのだけにしたら、世の中は平和なのだということは分かるが、どうもそっち方面に興味がない。昨日もテレビ局勤務の友人に動物ネタ以外もやってくれと言ったら「視聴率がよくなる」ということだった。子供の頃に見ていた手品のタネあかし本は、右手で何か目立つことをして人の視線を引きつけておく間に、左手で細工するというようなものだった。子供騙しの嘘か冗談なのかは知らないけど、多くのメディアがこの右手の役割を担っているように見えてくるこの頃だ。アイデアが湧かないからの八つ当たりに過ぎなければいいのだが。
by kienlen | 2006-11-05 20:44 | 読み物類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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