時間を間違えて残念だった講座

日が短くなったので夕食は5時半に食べた。一段落で時計を見たら6時半だった。そういえば、今日は毎月のイスラム世界についての市民教養講座の日だったことを、すっかり忘れていたことを思い出し、会場に駆けつけた。でもひっそりしている。受付で「7時からですよね」と聞いたら「6時からです」と言われた。この講座はいつも面白いので、落胆。そしたら受付の人が「良かったらどうぞ」をドアを開けてくれたから、ちょっとでも聞こうと思って入った。テーマは「イスラムにおける経済:信仰と金儲け」。とっても興味をひかれる。残念だ。講師は一橋大学の加藤博先生。1時間の遅刻では内容は全然分からないが「研究者の酒飲み話ですが」との挿入話が面白かった。経済の研究者は、対象とする地域によって、目のつけどころが全く異なる、という話。

東アジアを研究する人は、モノ作りが経済の根幹にあると考える。日本しかり、中国しかり、朝鮮しかり。東南アジアを研究する人は、社会の富をどう分配するかに目をつける。自然環境が豊かだから、作りだすよりは既存のモノをどう配分するかが関心事。庭のバナナをどうするか、という具合。タイにいた時の実感にぴったりだ。そして西アジア・中東を研究する人は、流通、商業。つまりモノの移動。モノがなくても作ろうとするわけではなくて、必要ならどっかから持って来ればいいと考える、そうだ。人が行き交い入り込んでくる場所なので、それもあり。なるほどなあと思った。そして、国際経済の現状との親和性という意味では、長期的視野よりは商人の短期的契約が、モノ作りより移動の方が、適合的であろうからイスラム経済は拡大こそすれ縮小はないだろう、ということ。それに20年後には、キリスト教人口をイスラム教が上回る。質問の時に「イスラムとユダヤとキリスト教の話しかでてこないが仏教は」というのが出た。答えは、イスラム圏では仏教やヒンズーなどのアジアの宗教は眼中にないということ。「これは問題です」と繰り返していた。とてつもなく高い壁を感じた。
by kienlen | 2006-10-20 22:50 | その他雑感 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


by kienlen
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31