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タイ料理が恋しい農業留学生達

日本語指導に行っているタイの高校生達と、食べ物の話をしていた。「日本料理は飽きる。甘い」と言っている。タイ料理なしではとても生きられないと思っている私も同感。だから、学校が休みの土曜日に夫の店で食べさせてあげると言ったら大喜びしていた。何があるか聞くので「ソムタム(パパイヤサラダ)もあるしラープ(挽肉の唐辛子和え)もあるしナームトック(焼肉の唐辛子和え)もあるし、何でもあるよ。スープノーマーイ(タケノコの唐辛子和え)もあるよ」と言ったら、私も含めて3人しかいない教室なのに大騒ぎになった。食べたい、食べたい、と。そしてタイ料理の話になる。「黒いニワトリを知っていますか」と聞かれたが、知らない。真っ黒なニワトリの味が素晴らしいらしい。真っ黒でなくても、地鶏とブロイラーの差は歴然。「日本のヤキトリは甘いです」ということ。塩だと甘くないけど、まあこれも同感ってことにしておく。やはりガイ・ヤーン(タイのヤキトリ)が美味しいよね。

ラープには血を入れますか。入れないよ、日本じゃ生血を食べないし、タイだって今は政府が禁止しているんじゃない?でもタイのお父さんは好きですから自分で作ります。昨日日本のお父さんと温泉に行ってお父さんは熊の肉食べました、僕はイヤアア…。先週は「犬が死んだ」と悲しそうだった男の子も今日は元気になっていた。その犬は、彼がいつも降りる故郷のバス停に1人(1匹)で毎日迎えに行き、全然帰らないので元気を失っていたのだそうだ。それで死んでしまった。「タイに帰りたい?」と聞いたら、2人とも少しクビを下げていた。帰りたくない、というよりは安心する。米や野菜や果物はもちろん、牛も豚もニワトリも飼っているので食べ物は自給。今はタケノコのシーズンでたくさん収穫していると、タイの家族と電話で話したそうだ。タイの農業がこの子達の年代でも受け継がれていくことを願う。
by kienlen | 2006-10-18 01:15 | タイの事と料理 | Comments(0)

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