なつかしい紅玉の味

道の駅で入手したクリタケと原木なめこの汁を作りに、深夜にキッチンに行った。明日(=もう今日)がちょっと忙しいので今のうちに一品作っておこうと思った。ついでになんだか空腹。友人がくれた、自家用栽培の紅玉を洗ってかじったら、あまりの美味しさに丸ごと食べてしまった。紅玉を見かけると、つい買ってしまうのは、子供の頃に染み付いた味だからかもしれない。ただ、残念なことに、購入したものの中に、あの頃の味を感じることはなかった。妙に酸味が強かったり、つい先日買ったもののように、ボケた味だったり。私にとっての紅玉の味は、舌で感じるというよりも、頭のてっぺんでジリっと感じる複雑なもののようだ。だから当時の味を覚えているのかもしれない。とっても懐かしいこの味、何十年ぶりだろうか。

フルーツ好きという人がいる。友人にもいるし娘もその部類だろう。私自身にとっては、目の前にあれば食べてもいいけど、あえて食べたいってものじゃない、のがフルーツ。唯一の例外がりんごだ。これだけは自分で食べたくて買う。その他は、ぶどうもナシもモモも娘へのおみやげ。子供の頃、隣家がりんご農家だった。今ではみかけなくなった大きな木箱が、土間に何箱も積んであって、冬のおやつは、そこから取り出すりんごばかりだった。ズボンの腿の部分でキュッとこすって皮ごと食べた。当時だとまだ農薬の害が今ほど問題視されていなかったのではないか。私の体内には相当量が残っていると思う。甘いとか酸っぱいとか分離できないのがいい。野生的な小粒。本来のりんごって感じがした。
by kienlen | 2006-10-12 00:33 | その他雑感 | Comments(0)

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