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自分で保存と役所で保存

この間オーストラリアに行ってきたばかりなのに、近々タイに行くという夫は、何やら書類を揃えている。新しい結婚でもするんだろうか。私のパスポートのコピーまで要求するのは怪しい。昨日は「タビアン・バーンがない」と慌てていた。これは訳の統一はないようで、住民票とか家籍簿とか言われるもの。直訳すると、タビアン=登録、バーン=家。日本人にとっての戸籍とか住民票のような存在で、公的手続きの際には、これと身分証明書はセットで必要となる。ただ手続き上大きく異なるのは、日本では必要に応じて役所から発行してもらうのに対し、タイでは家に保存していて、必要に応じてコピーしたり本物を見せたりする点。結婚届けも同じ。だから私と夫はそれぞれ賞状みたいな結婚証明書を持っている、はずだが、そういえば私のは行方不明になっている。

この仕組みの違いはやっかいである。今はどの機関も以前よりは各国の相違に慣れていると思いたいが、私達が具体的に困ったのは、夫の永住ビザ申請の時だ。入管の職員が、結婚の証明書をタイから取り寄せるように言うので「それは自分達で保存している。タイではその都度役所が発行するわけではない」と言っても取り合ってくれない。タイの役所から郵送してもらえとか、夫の父母に頼めとか、タイにおいては非現実的な主張で譲らないので、困り果てて、友人に話したところ、元入管職員の彼女は「それは東京入管に直接聞いた方がいいよ」とアドバイスしてくれた。早速電話したら「ああ、国によって違いますから大丈夫ですよ」と、全く問題なしの口調。そこで当市の出張所の窓口で、そう言われた由を伝えただけで、あっさり認められてしまった。当人の話は信用しないが、本部から言われたと当人が言えば信用するのはどういう論理なんだろうと思った。しかも確認した様子は感じられなかった。本当じゃないことを「東京が言った」と言っても信じるのか、という実験をしたいと思っているが、永住ビザが降りてから入管に行くのは再入国許可取得くらいになっていて試していない。
by kienlen | 2006-10-06 19:07 | タイの事と料理 | Comments(0)

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