タイ人留学生の心配事

火曜日は夜に店番があるから、日記があく可能性が最も高まる日だ。それで昨日は朝方書いてから出かけようと思ったら友人からの長電話でダメになった。2件の仕事の間の時間、いつもならどっかで外食する時間に帰宅して書こうと思ったら、また友人からの電話でダメになった。それでそのまま昨日は機を逸した。いよいよノートパソコンを持ち歩くしかないか。さて、昨日の午前中はタイの留学生というか農業研修生の日本語指導だった。2人の生徒のうちの、活発な方の男の子が見るからに浮かない顔をしているから「どうしたの」と聞いたら、早口のタイ語で何か言った。よく聞いてみると、タイのクーデターの影響で父親が拘束まではいかないが軟禁状態にあるらしい。この父親が地方議員の秘書をしている話は聞いていた。それと、その政党が、タクシン元首相率いる元与党であることも。だから、危ないよね、という話は今までもしていたのだ。彼は4日連続で国に電話していて勉強を含めて他の事が手につかない、と言っていた。

夜、お店で2人のタイ人にクーデターの件の見解を尋ねる。すると自分達の見解を言う前に私に「どう理解しているか」と聞くので「報道ではシンガポールの会社に株を売って家族が儲けたとかだけど、でも汚職だったら誰でもしているし、それより、タクシンが自分で決めて行動してしまうので周囲の反感をかったこと」と言うと「その通り」。それからずっとイスラム教徒が分離独立を主張しているタイ南部の問題が大きい。今回の張本人はそちらとのつながりの強い人だ。これは大きな不安材料であるはず。「日本は公平でいいよな。タイなんかあっちこっちで殺人ばっかり」と言う。私がいた当時は選挙のたびにたくさん人が殺されたから「今も?」と聞いたら「タイのニュースはそればっかりじゃないか」ということだった。

タクシンは選挙をすれば勝つ。なぜならば、田舎の村に基金を作ったり、麻薬撲滅などの素早い対応が評価されているし人気があるから、だから反対派は選挙をしたくない、タクシンの人気が羨ましいんだ、なんて話がでる。女性の方は「反対派の集会に集まる人は雇われているんだけど、1人いくらだと思う?」と聞くからタイの気分で相場を考える。「うーん、150バーツ(数百円)かな」。1日の最低賃金基準より上。「実家の姉が言っていたけどね、そんなもの。でも相手が200バーツ出すといえば行くでしょ?」「うん、行く行く」「そんなもんだよ。それで何人集まる?」「200人とか300人とか?」「ははは、1000人集まったとしていくらかかるか?」。金持ちにしたら全くのはした金であることは間違いない。その見返りが大きな利権であればなおさらだ。片隅の会話のどこまでがどうであるかは別にしても。
by kienlen | 2006-10-04 08:25 | タイの事と料理 | Comments(0)

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