初めての絵手紙を描く

f0104169_21275860.jpg初めて絵手紙というものを描いた。こんな人口密度の低い地方都市だと、人の数よりイベントの方が多いんじゃないかと思うくらいなもんで、今日は、そういうイベントを仕切る知人から参加を依頼されたのだった。「もう1人連れてきて、お願い!」と言われていたので、ちょうど失業中で暇な友人を誘う。バイト先をちょっと抜け出すつもりが、蓋を開けたら3時間コースだった。参加者はサクラを含めてたったの5人。先生から絵手紙のなんぞやを教わる。ためておいては意味がないから出すこと、上手下手より気持ちが大切、絵と言葉が必ずしも合致する必要はないなど。絵手紙を目にする機会は多いし、絵心がなくても描ける、という噂ではあるが、そこで私のように絵の才能のない者の挑戦によって、それが証明されるか否定されるか。

まず線の描き方を習う。鉛筆の握り方ではなくて、なるべく不安定になるように柄の先っぽを軽く持ってゆっくりと線を引く。点を重ねるような具合。10センチの長さを1分かける練習をちょっとする。それですぐに本番。まずは柿を描く。そしてコスモス。そう説明しないと分かってもらえないコスモスができた。しかし、やってみると意外に楽しい。ただ、自分の絵を見ると、いや言葉もそうなのだが、情感に乏しいと思う。そういえば中学生の時の先生に「冷たい絵だ」と言われたことがずっと気になっている。何をやっても訴えるものがない。それもそうだ、ほとんど訴えていないから、とも思う。それにしても自然の造形物をゆっくり眺めるというのは楽しいことだ。用意された洋ナシ、柿、オクラ、コスモスの他に何か探そうと思って、コップだとかコーヒーカップとかフライパンとか水道の蛇口などを観察したが、心惹かれない。柿の表皮の微妙な色のグラデーション、洋ナシの傷、花びらの傾き加減、どれも見飽きることがない。ちょっと穏やかな気分になった秋の1日だった。
by kienlen | 2006-09-25 22:04 | その他雑感 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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