『砂の器』を見損ねた代わり

金曜日までしか上映していない「砂の器」を見る予定だった昨日。その前に腹ごしらえで夫のタイ料理店に寄ったら、昼営業が終わる午後2時ちょっと前だというのに、店内には高揚したような雰囲気が漂っていて、空腹の当方に迫ってくる。店って、人を引きこむものであって、入ろうとする人に迫り来るのはどうかと思うが、それで怯むわけにもいかずに入る。と、ほとんどが見たことのある面々。タイ人と結婚離婚経験ありの日本人男性O、暇を持て余してほとんど毎日来ては、ビールをしこたま飲むタイ人女性J、日本人の夫とうまくいかないスナック経営のタイ人女性P、ラブホテルの客室掃除の仕事で差別されていると愚痴を言いに来ていたタイ人女性Mと、その横には知らない日本人女性。私には連れがいてゆっくり話したい話題もあったので別席に座ろうとしたが、タイ人並に1人より大勢派のOから「一緒に飲もうよ」と誘われ、JやMのグループからも「ここに座れ」と言われ、さっそく新たなビールが注文される。たまに人気者になるようだ。しかも予定外に、そして自分の望まない時に。

こういう時に、あくまで当初の予定を遂行するような人間だったら、こんな成り行き任せの生き方にならなかっただろうと思うが、もう遅い。昨日もそこに加わることになる。Mは2週間の実家訪問の旅から戻ったばかりで、この間の愚痴が嘘のように元気になっていた。子供が幼稚園時代の送迎時、挨拶以外にできなかった彼女に、たった1人声をかけてくれたという女性をその旅に伴ったそうで、その人がニコニコしながら片言のタイ語で応じていた見知らぬ日本人女性だった。時々思ってしまう。その程度の付き合いにしておけば良かったかもなあ、タイとは、と。でも先方もそう思っているかも。この間も「子供が大きくなっても日本にいる?」と聞いたら、「しらない」と答えていた夫。そう簡単に答えられるものでもないだろう。タイの女性達に聞いたら「将来はおとうさんと一緒にタイで住むよ」と言う人が結構いる。私達に長期的計画の話し合いは何もない。なんか、弱気の日々だ。
by kienlen | 2006-09-06 09:07 | タイ人・外国人 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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