新作花火の競技会に感動の夜

全国の花火職人が集って競う新作花火競技大会というのを見にいった。昨夜のことだ。花火というのは、好きな人は本当に好きなんだな、ということは父親がそのタイプだったので分かる。家族の誰も付き合う人がいなくて、彼はよく1人で花火を見にいっていた。車は混むから徒歩。物事の熱心さを測るのに、この1人でも行動する、という尺度は有効かもしれないが、私にとっての花火はそういうものではなくて、誰かに誘われて、且つ、たまたま気が向いたら行くかナ、程度のもの。昨日の花火大会は友人から「招待券があるから行かないか」と誘われたものだ。しかし、その場所は遠い。電車を乗り継いで片道最低2時間半。もちろん大混雑間違いなし。帰宅は深夜12時過ぎる。ちょっとためらったが誘われないと行かないものは、こういうチャンスでもないと永遠に逃してしまうということでもある。それに、新作花火大会とは、面白そうだ。そしてもう1点、秘めた理由があった。

バンコクに住んでいた頃、花火工場の取材に来ないかという連絡があった。今となっては正確な場所を失念してしまったが、多分隣県辺りの広大な敷地は脳裏に焼きついている。「歓迎の花火です」と言って目の前で2-3発打ち上げてくれたが、真昼間だったので音だけだったのは残念だった。日本では規制の厳しさもあってタイ等外国に生産拠点を移さざるをえないこと、花火の扱いには大変な危険が伴うことなどの説明を聞いた。デザインへの情熱、日本の花火が世界的にも優れていることも。せっかく見学したのに、それを書くことはできなかった。外国で作っているんではイメージダウンになるということで公表禁止。日本に来た時、この方から花火大会への招待の連絡があった。なぜあの時行かなかったのだろうかに、定かな記憶はない。昨夜はそこの花火も参加していた。素晴らしかった。もしかしたらあの華麗な花火があそこで作られているかもしれないし、あの時私に歓迎の花火を打ち上げてくれたタイ人男性達は、ベテラン花火職人になっているかもしれない。そんな事を思いながら見続けた。空も天候も最高の夜。こんな良好なコンディションはめったにないそうだ。過去が長くなると、感傷的になる機会も増えるのはしょうがない。
by kienlen | 2006-09-03 11:16 | タイの事と料理 | Comments(0)

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