外国人支援について考えた日

市教委の依頼で、ある小学校へ行った。というのは、一昨日、在日2年のタイ人の小学生の支援に行って欲しいと電話があったからだ。小学生が2年も日本の学校に通っていたら日本語の方がタイ語より得意になるんじゃないかと思うので、この依頼を奇妙に感じたが、現場を知らない教育委員会の人に状況を尋ねても埒があかないし「とにかく様子を見にいってご報告しますよ」とだけ伝えて出かけた。事前情報と違っていたのは、その子の在日年数で、ちょうど1年ということ。ブラジルや中国の子と共に国語は取り出し授業を行っているという。つまり、ここには外国人児童のための教師の加配があるのだ。その上にさらなる支援とは…。私はこの分野の専門家ではないから、自分の子を見ていての経験でしかないが、直感的には、小学4年生であれば適応が極度に難しいとは思われない。逆に、母語維持の方が難しくなると思われる。会って見たらまるで日本の子と同じ話しっぷり。さすがは子供。先生は、ひらがなばかりの手紙を見せて、漢字がまだ弱いことや多少文法の間違いがあることを指摘する。でも、それって、タイ語での支援と関係あるのだろうか?

これまではタイ人が支援に入っていたという。私は「タイ語を維持するという目的ならタイ人に来てもらった方がいいんじゃないですか」と言った。先生もそれが希望のようだ。でもこの学校だけそれをする、というのは平等性の観点から、いかがなものかとは感じる。「支援」なんて曖昧で役割が分からないマジックワードなのだ。実態を知らない私の印象でしかないが、外国人児童のために先生が加配されている上に、支援の上乗せするより、他に分配した方がいいのではないか。私が行っても何の支援もできないと伝えての帰路、車の中で考えた。渦中にある人以外の視点も必要ではないか、と。教育委員会に寄ったら「○校にも行ってくれないか」と言う。こちらは、何年も学校に行っていないタイ人がいる、ということ。魔法の支援の棒の一振りがあればいいけど。それにしても、在日年数が長くても外国人だと対応が異なるのかな。日本人の不登校と違うのか。とにかく様子を見る程度なら私にもできそうだから「素人判断はしませんがご報告はしますよ」のつもり。何はともあれ、まずは実態把握に着手って段階のようでもある。
by kienlen | 2006-08-25 22:50 | タイ人・外国人 | Comments(0)

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