どうにもやりがいを見出し難い仕事

大手企業にいたこともないし高給を得たこともないが…。あ、いきなり否定形から入るのは好ましくない、なんて、また否定を重ねてしまった。ネガティブな気分は、こういうところで表出してしまうようだ。本日のその気分の源は仕事にある。大企業と高給は経験してないが、零細企業と非高給はずっと経験しているし、職種もさまざまに経験した。その中で、履歴書に書く時も常に忘れていた仕事を今日思い出した。印刷会社での雑務である。当時の機械化のレベルは現在の比ではなくて、手作業が多かった。線を引いたりトレースしたり校正したり、という雑務を1日中、ひたすら机に向かって行っていた。手は使うが頭も口も使わないから、隣の人とおしゃべりはできたが、左隣は上司でアル中で酒臭いから話したくないし、共通の話題は皆無。右隣は犬狂いの独身男性。犬の話をされてもよく知らない。辛い毎日に感じた。

ただ、当時得た重要な知見はそんな些末なことではなくて、下請け業者の悲哀である。親会社の言いなりで変更たびたびありなのに、締め切りは厳守。末端の作業員なので内情は知らないし、若年者とはいえ、それなりに悟ったのは「下請けはヤダ」ってこと。で、今日思い出したのは、今のバイト先での自分の職務が下請け仕事の雑務だからだ。もちろん作業の種類は全然違う。線も引かないしトレースもない。それだけに手仕事という僅かなやりがいもない。それどころか発注先が行政機関なのだ。何より悲しくなるのは、こんなことに税金が使われるのだと知る時。おかげで、私を含めて一時的な雇用創出にはなるだろうが、つまり失業率の見かけの減少の一因にもなっているはずだが、しかし失うものも大きいと思う。自立とかリスクとか自己責任とか、果ては起業とかの、今のトレンドからはほど遠い世界に労働者を案内しているわけだ。案内されてありがたやで済むなら、ある意味楽でいいけど、、いきなりハシゴをはずされるのではたまらない。政府の方針、一体どちらにありや、アメとムチでの分裂狙いか。
by kienlen | 2006-08-23 23:30 | 仕事関係 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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