外国人労働者という分類

友人の中には大学院に在学中の人が何人かいる。先日、そのうちの1人とちょっと話していた。キャビアを食べたとかエスカルゴを食べたとか、オーロラを見にいったとか、大スターと握手したとか、そういうことには一応「ヘエー」と思うが、特に羨ましいとは思わない。でも、大学は羨ましい。その時も「いいなあー」を連発していた。私はやりたいことがあれば実行する方であると思うが、この件についてはそう簡単ではない。費用も時間も半端じゃないし、それをやって何になるというものでもないので、純粋な趣味としては冒頭に上げたのより、多分高級(単に高いってこと)になってしまう。そして一番の問題はいい先生がいるかな、ってことだ。西川先生は?でも高齢だよね、それに枠組みがよく分からない、哲学の素養がないし…。みたいな会話をしていたら一ツ橋大学が挙がって「梶田孝道がいるよね」ということになって、うーむ、これは興味があるなあと思ったら「あ、でも亡くなったよ」と言われた。

知らなかった。新聞だって読んでいるのに。「だって、そんな有名人じゃないじゃない」と友人には言われたが、私的判断では充分に有名人である。なんといっても「外国人労働者」というレッテルの違和感が強くて、それが自分にとってなぜなんだろうと考えている時に、すっきりと整理していたのが梶田孝道『外国人労働者と日本』だった。付箋だらけで本棚にある。つまり、日本においては「外国人労働者」なんていう実体が曖昧なのである。日本のビザで外国人が働けるものとして一般的なのは、まず学者や語学教師の「人文知識」だが、これを労働者と呼ぶだろうか。次がコックさんなどの「技能」。うむ、これは?事実上、南米の日系人と不法就労者だが、前者は「定住者」が多いし後者はビザなしが多い。こんな自明のことは前提にすべきだと思っているうちに何年も過ぎたが、今もこのことが一般的になっているように感じられない。他にも梶田さんには本を通じてのみだがお世話になった。ネットで確認したら亡くなっていた。残念。
by kienlen | 2006-08-14 16:22 | 読み物類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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