主人がお世話になっています

たまに覗くタイ語関係のHPに「主人がお世話になっています、を会社の上司に言う時のタイ語は?」という質問があった。この質問を発見してから、たまに覗くは、毎日楽しみに覗くに発展したのだが、なかなか返事の書き込みがない。幸い友人には語学の達者な人が多いから、リサーチしてみた。まずはイギリス在住経験者の弁を要約すると。日本人は会った時に、たとえ1年ぶりでも過去の出来事を持ち出して挨拶するが、イギリス人はそれはしない。が、会話の中で知ったことに相応しい言葉を最後に言う。例えば旅に出る人にはそれなりの挨拶。つまり過去ではなくて未来に向かって話す。どうやら時間の軸が異なるようだ。となると、冒頭のフレーズはどの時点を表現しているのか不明でそのまま訳すことはできない。

次にアメリカ在住経験者。まず「主人」をそのまま訳したらとんでもないことになる。次に「お世話になっている」とは具体的にどういう意味か。結論は翻訳不能。同じことを感じていたのは私だけではなかったのだ。が、日本人としては、つい聞いてみたい質問であることも分かる。私自身「よろしくお願いします、ってタイ語で何?」と尋ねた経験があるくらいだし。さて、もう回答はないのかと諦めた頃に、なんと書き込みがあった。要約すると、タイ人にはこういう感覚はないので、感謝の意味を伝える他の表現を探した方がいい、ということ。タイに暮らしていたらこういう感覚は確かになくなる。日本の常識も、離れてみると意味不明。これはもう単に挨拶と捉えるか、文脈に即した意味をくんで意訳するか、だろうな。でも、その前に、夫の事に妻がここでなぜ触れるかが不思議なのだ。これはウチとソトの感覚がなせる業なのだろうか。興味深い文化だ。
by kienlen | 2006-08-09 23:37 | 言葉 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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