こんなこじんまりした水上マーケット。それでも水上マーケット自体の風情はなかなか魅力があるが、ただし観光用に整えられたものではある。伝統を残しながら観光というコンセプトらしい。そのため水上マーケットは多様化していて、こういう風に地域の水路を利用してローカル色濃厚なものから、完全に観光客用のテーマパークみたいな感じに作られたものから、古い建物を利用した百年市場から、老舗の水上マーケットなどまで。で、こういうマーケットだと、水路を巡るボートツアーが出ていて、それが水路好きには面白い。最初、1時間のツアー69バーツに申し込んだが、ルートを見ると何だかすごく単調で、ボートをチャーターすることにした。千バーツで1時間。船頭さんは感じのいいお兄ちゃんで、水路沿いに実家があって、妹らしき人から何か物を途中で受け取っていた。
水路沿いにずっと家が並んでいる。ここでゲストハウスをやったらいいねという話しになった。うーん、なかなか理想な生活かも。庭にバナナとパパイヤと野菜があって水路に魚がいて、何もしなくても食べるものに不自由しない。雪はないし、凍え死ぬこともないし、で、最悪困ったら水に入る手もあるし。汚いのですぐ参りそうだし。途中で別のマーケットに寄るのだが、これがこの間来た友人と行ったところで、ここで降りて食事したいと思ったら、ボートから買って食べられるというので、そうする。食べてすぐお皿等を返却しなくちゃと思うのは柔軟性のない発想で、このボートはいつもここを通っているわけで、皆さん商売仲間であるし、船頭さんに渡せばいいのだった。写真撮って下さいなデコラティブなボート。ボートツアーから戻ってこの辺りで食事。水路の上のレストランで全体に揺れていて気持ちが良かった。日本でいうと温泉地の休憩所兼食事処って感じだろうか。