トクトクで幹線道路をガンガン
2018年 01月 28日
友人が日本から遊びに来る時、週末の一泊旅行をどうかというので、東北地方への玄関口、ナコンラチャシーマー県のピマーイという町に行くことにした。クメール遺跡のある町だ。実はずっと昔に行ったことがあるが、ちっちゃかったなという以外の記憶がない。遺跡を背景に、まだ赤ちゃんだった息子を父親が抱っこしている写真があったように思う。思い出の地である、と言っていいかもしれない。この遺跡は名前は一応知られているように思うが、かといって大勢の人が行っているかというと、そうでもないと思う。その理由は行ってみて分かった。遠い・・・。
それでこれで出発。なんと、トラックのガンガン走る幹線道路を1時間半以上も走ることになったのだった。やっぱり。何が30分や40分か、信じたわけではないが、遠かった、日本ではできない貴重な経験だった。到着して予約してあったゲストハウスのスタッフに値段を聞かれて600バーツと答えたらくらくらして気絶しそうになっていた。ゲストハウスの値段は462バーツだからずっと高い。しかし1時間半走って100バーツや200バーツはないし、バンコクならちょっとそこまでで100バーツするし、その割合からしたら法外とは言えないだろう。法外なのは、そもそもトクトクを使ったこと自体なのだ。運転手にはよくよく安全運転で頼む、スピード出すな、酒飲んでないでしょうね、と念を押したせいでもないとは思うが、ひどい運転ではなかったし、上客向けなのか、途中で水までサービスしてくれた。帰りはバスにしたら、50バーツだった。例のスタッフが気絶しそうになる理由も分かる。
まず、バスか列車かで迷う。たいていの人はバスを選ぶようだ。なぜなら、バス乗り継ぎなのでバスターミナルに到着した方が便利だからだ、と思う。バスならエアコンも効いているし快適だし、現地にいる知り合いも、バスでの行き方を丁寧に教えてくれたのに、なぜか気持ちは列車に傾いてしまう。まあ、理由もあって、国鉄の駅に行く方がバスターミナルに行くよりもずっとずっとずっと便利だからである。
ナコンラチャシーマーの駅までは約5時間半くらい。それでなんと100バーツ。ただしエアコンのない三等車。友人は耐えられるだろうかと思ったが話しているうちに着いてしまった。問題は駅から現地までのアクセスである。もうね、成り行きでいきますんでよろしく、と友人には言ってあってまごつきは覚悟の上だった。とはいえ、駅前なら何か雇えるものはあるはずなのでそう心配していたわけでもない。案の定トクトクがたむろしていて客引きしていた。ピマーイへ行きたいからバスターミナルまで、と言うと80バーツだと言った。距離が分からないので妥当なのかどうか分からないが、どうしようかって顔していたら「ピマーイまでトクトクで行きなよ」と提案された。
実はそれができると便利だと思っていたが、トクトクなんかで行ける距離じゃないのじゃないだろうか。で、時間を聞くと30から40分だという。え、そんな近いんですか。で、いくらかと聞いたら600バーツという。その程度の距離でその値段って、あんまりじゃないですか、と言うがよってたかって、これはタイ人も同じ価格だと言っていて、その真偽は知らないが、相手は団体さんである。で、70キロもあるんだから、と言うのだが、じゃあ、30分や40分で行けるわけないし、何が本当か分からない。バスだったらうんと安いのは想像に難くない。しかしトクトクで行ってみるという冒険もちょっと魅力的。友人に聞くと、いいよ、というので乗ることにした。人のよいツーリストなんである。それに私はイサーンは好きなので甘くなる。日本から来た友人も鷹揚なのである。
by kienlen
| 2018-01-28 23:55
| 旅
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