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『脳と瞑想』

これ、バンコクに来て最初に読んだ本だと思うがメモってなかったことに気づいた。カルチャーショックで余裕がなかったんだろうと思う。こちらに持って来る本を物色していて本屋でたまたま見つけたもの。タイで出家して30年の日本人僧侶と、最先端脳外科医の対談本で、まさに脳と瞑想について話しているものだ。これを買おうと思った理由のひとつは、書店でパラパラしていた時に脳外科医の著者が覚醒下手術について語っているのをみたから。つまり全身麻酔で手術をしてしまうと、脳の腫瘍摘出で腫瘍周辺のどこかが損傷して何かの機能が失われても目覚めるまで分からないというリスクが大きいのだが、覚醒下で行なうと、手術中に、どこを触ったらどういう影響があるか分かるので術後がひじょうに良いということだった。で、この脳外科医が瞑想を自分も実践していて、脳にとって瞑想は良いということを確信しているのだった。

まず僧侶がタイで行なわれている瞑想の3つの方法を説明する。この間私が瞑想キャンプで行なったのは初期教典による伝統的な瞑想方法で仏陀の時代からのものだそうだ。マインドフルネス、気づきを培うのだそうだ。で、僧侶の著者が実践しているのが、この著者の師が編み出した新しい瞑想法なのだそうだ。これは前に本で読んだことがあって、とても興味深いものだった。よく瞑想に行っているタイ人に聞いたら、その人の実践しているのがこれだったから、この本に出て来るお寺と関係しているのかもしれない。どういうものかというと、手や指や歩行などを使うのが特徴。まあしかし、この本では瞑想法は触りとして、脳との関係を重点に語っているわけで、そっちが大切なのだ。で、脳優位テストというのがあって、本を買うとパスワードがあり一回だけできるようになっている。今回また読み直していて、そういえばやってないなと思ってやってみた。自分の脳の傾向がどうなのかをみるもの。ふむふむ。それを友人に話したら、このテストのために本を買ったそうだ。大変面白いので買って損はないと思う。

by kienlen | 2017-12-06 23:19 | 読み物類 | Comments(0)

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