バスで親切にされた日

最近チャイナタウンに行くことが多くなった。今日も早目の夕方から行った。トラックとバスの乗り継ぎで行けるので安上がりな場所。同行していたのは日本語の上手な高校生。で、日本語で話しているせいなのか、高校生がかわいいせいなのか、この間もバスの車掌がにこにこ見ていたが、今日は車掌さんが近づいて来て隣に座った。まあ、日本的に言ったら、新幹線に乗ったら車掌さんが知らない乗客の隣に勝手に座って話し始めるという感じだろうか。こちらのバスは新幹線とは比較にならない代物なのでかなり勝手は違うが。お隣でニコニコしているのでタイ語で話しかけたら、タイ語ができるのかとギョッとされた。日本語の挨拶言葉を少し知っていて話すので、連れの高校生と「日本語を知っている車掌って初めてよね」などと話していたら、この車掌さんは、外国人が来ればその国の言葉で話しかけるそうで、英語とベトナム語と日本語と中国語で挨拶するそうだ。観光地を歩いていると微笑みの国だとかフレンドリーだとか、もう過去のことのように感じてしまうが、古き良き伝統の残っているのは庶民の足のバスである。

チャイナタウンのおかゆの店でご飯を食べてから高校生と別れ、どうしようかな、国際交流基金でやっている映画に間に合うかもしれないと思って適当にバスに乗って車掌に「スカイトレインの駅で降りたい」と言ったら、もちろんタイ語で、地下鉄と高架鉄道とあってどうのこうのと説明してくれて、ああ、それは分かっているけどなと思いながら聞いていたら、隣の席の女性が英語で同じような説明を始め、はあはあと聞いていたら、後ろの席の女性から肩をたたかれて、なんと中国語で説明された。みんな同時である。まず、後ろを振り返って「中国語は分からないです」とタイ語で言ったら、部分的にタイ語にしてくれたが、つまり中国語の方が得意なタイ人のようである、さすがチャイナタウン。残るはタイ語と英語の方々。実はもう知っていることの説明なのだが、せっかくなので両方見ながら、はいはいと聞いていた。隣の方は自分もそこで降りるから大丈夫と言ってくれて、一緒に降りた。渋滞だったため映画は諦めてそこからスカイトレインで引き返したが、昔のタイのようで懐かしさがこみあげた。

by kienlen | 2017-12-01 22:23 | | Comments(0)

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