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日本語の語彙

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日本語って不便だなと思う時がある。特に、人を呼ぶ時。知らない人に「あなた」とか「きみ」とか「あんた」とか、いきなり呼ぶのははばかられるし、例えば小さな子どもに呼びかける時に「そこのお嬢ちゃん」とか「坊ちゃん」とか「そこの子ども」とか言いにくい。という続きで「恋人」という言葉があっても使いにくいし、その続きで、婚外恋人を呼ぶ言葉も気軽なのを思いつかない。などと、考えてしまうのは、やはりタイ語が便利だからだ。いやもう、この手の言葉が豊富にある。性的な傾向の不明な人がものすごく多いせいもあるのか、元々ジェンダー意識が日本人と違うのか、彼氏とか彼女に当たる性別不問の便利な言葉があり、それは結婚していようがいまいが使えるのでひじょうに便利。この看板にある上の言葉がそうで、アルファベットだとFANとなってて、これを日本人が発音しても絶対通じないと思うが、つまりここでは「彼(あるいは彼女、あるいは夫、あるいは妻)に会いにお家に帰ろう」と書いてある。で、下の文句だが、反対方向を示して「寄り道して浮気」とでもいえばいいのだろうか、つまり二番目、三番目の彼だか彼女だか、つまりここではGIGとなっていて、これは発音したら通じる可能性が高そう、に、会いに行こうよというもので、今回来て、こういうタイプが増えているのねと感じた娯楽場の中にあったもの。つまり、大から小から色々な種類の食堂があり、屋台もあり、しゃれたパブもあり、昔ながらの市場を清潔にした感じで何でも売っていて、みたいな一カ所で飽きない便利な場所。この看板は日本語だとかなり表現しにくいように感じる。

by kienlen | 2017-11-24 16:29 | 言葉 | Comments(0)

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