『無国籍者』を読み終えた

夕食後に気分が改善した。その夕食の席で息子が「ママって、アルコール中毒だと思ったことある?」と聞いてきた。「あるよ」と答えると、「え、自分でそう思うの」と驚いた様子。そりゃあ、思います。「それって、いつも飲みたいって思うの」と聞く。「そういうわけじゃないし、中毒というよりは依存かな」と答えておいた。なんでこんな事に感じ入ったかというと、朝から夕にかけて不機嫌で、夜に元気になるというのは、アルコールのせいかと思わないでもなく、そこを突かれたからである。息子がそこまで見通していたとは思えないが、今日は本当にアロム・マイ・ディー(ご機嫌斜め)だったのだ。

よって、読書は昼間に進まず、読了が遅くなった。中薗英助『無国籍者』。1962年に発表されたものというから、私が文字が読めるようになったかどうかって頃。今日読んだのは、社会思想社の文庫で1995年発行のもの。タイやラオスのシーンもでてきて、ノンフィクションっぽい仕立ての小説。ドキュメンタリー・ノベルというシリーズものの一環らしい。国籍不明で記憶を失っていた人物が入管に収容されて、彼を巡っていろいろな事件が起きて、最後に謎が解けるというミステリー風。面白かった。この人の本は初めて読んだが、目録を見ると、興味深いテーマが並んでいる。通貨戦争、国家転覆のメニュー、細菌部隊などなど。もっと以前に読んでいるはずだったのだろうが、7年以上のタイ滞在時のブランクは大きい。その間、日本の本は高価だったので、友人達と貸し借りで済ませていた。そんな友人の1人が、シンガポールに転居するということでガレージセールをしたのだが、森瑤子の本が多かった。日本にいたら読まないよな、と思いつつ何冊も読んだっけ。
by kienlen | 2006-07-16 22:53 | 読み物類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


by kienlen
プロフィールを見る