重くるしい雨の1日

気分悪く目覚めた。そのまま夕方になってしまった。ぼーっとして本棚を見ていたらまだ読んでない『無国籍者』という本に気持ちが惹かれたので、読み始めた。中薗英助著。初版の刊行は1982年。この間、書店に行った時に、店頭で行われていた古本市をのぞいたら、面白そうな本を何冊か見つけて買った。その中に、特集によっては時々買っていた『現代のエスプリ』という雑誌の「じゃぱゆきさんの現在-外国人労働者をめぐる問題点」という特集の号があって、即決で購入。というのは発行が1988年で、これは私がタイへ行った年であり、在日韓国・朝鮮人というオールドカマー問題とはまた異なる、新しい外国人(ニューカマー)問題が表面化しつつあった頃のものだから。タイ人の流入のピークはまだちょっと先(1991年)で、フィリピン人が中心的に扱われている。読み物というよりは、資料として持っているべきかな、と思って手元に置いておこうと思ったものだが、興味深い論考が多くてほとんどに目を通してしまった。入管協会発足の経緯とか、文部省指導の英語指導員導入など、歴史的に見渡せて便利だった。編集にはこの分野の第一人者の一人の田中宏が入っている。この本を今まで知らなかったのは迂闊だった。

そんな流れの中にいたから『無国籍者』に興味がいったのだと思う。読み始めたらとっても面白い。国籍不明、中国語を話すが日本語は話さない密入国者を入管が収監したのだが、その取り扱いをどうするかで、入管内部にも外部からも、いろいろな事態が発生する、という話。とはいえ、まだ半分しか読んでないからこれからどういう展開になるのか。ここまで気分が悪くなければ、とっくに終わったはずなのに。重たい雨のせいだろうか。明日は娘の高原学校で、彼女は昨夜てるてる坊主を何体も紙に描いて「晴れ!」「雨に負けるな!」との呪文を書き付けていた。これが結構迫力で怖かった影響かもしれない。しかし、明日の高原学校の登山は無理だろうな。
by kienlen | 2006-07-16 18:05 | 読み物類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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