動くだけでありがたいと感じるクセ

3日間連続で、往復に数時間かかる場所が仕事場。仕事の時間より動くハコモノに乗っている時間の方が長い。昨日は高速バス、今日は電車を使ったが、明日は車で行く予定。これが会社勤めで毎日だったら参るだろうが、移動はいい気分転換になる。何よりありがたいのは、移動距離と時間が、ちゃんと比例してくれること。バンコクの交通渋滞を思ったら、動くための乗り物が動く機能を発揮できるという事だけでありがたく思う。今は、ごく一部でしかないものの高架鉄道が走り、地下鉄もあるということなので、少なくとも都心では道路以外の選択も可能になったが、私がいた当時、大量輸送システムの最たるものがバスで、バスは一般道路を車と一緒に走るだけなので、事実上、走らないのである。「世界一巨大な駐車場」との異名は、名ばかりでなく実体を表現している。

都心は家賃も地価も高いので、1人暮らしの安アパートはなんとかなっても家族で暮らすとなると、どうしても少し郊外に住むことになる(駐在員家族は別)。郊外と言っても距離は10キロ程度のものだ。夫と私の勤務先がたまたま都心で近かった時は、夫が会社からあてがわれていた車に同乗させてもらった。6時頃には始まるラッシュアワーにかかると、到着が何時になるか分からないので、その前に出る。朝食も摂らず睡眠不足(帰路の渋滞で帰宅も遅い)のままなので、会社の付近で何か食べて(食べ物に困ることはない)会社の机にうっぷして寝る。仕事のアポは何件も取れない。午前に1件、午後1件って感じ。ただただ渋滞だから。さらに雨季などは、完全に交通がマヒする事もある。日本からの客人と会う約束をしても、止まったままのタクシーの中で過ごすのみで、結局行き着けずに会えなかったこともある。打ち合わせなど、タクシーの中でするのが一番集中できるという感じだった。ここにいると幻のように感じるが、当時はそれが日常だった。あれがなければ、今もバンコクにいた可能性はかなり高い。道路上以外の輸送手段がちょっとできたからといって、あの渋滞が解消されたという話は今も聞いてない。それもあって、今もこっちにいる。
by kienlen | 2006-07-13 23:32 | タイの事と料理 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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