現代イランの宗教と社会

旅したわけではないが、表題のタイトルの講演を昨日聴いたので旅に分類してみた。イランに行きたくなったから。ああ、タイに行くのでなければ旅をするのに、と思うと、何だか1年がもったいなく感じたりするのだからまったく勝手なものだ。この講演会は毎月の連続で、いつもたいてい面白く時間の許す限りは行っているのだが、昨日の桜井啓子先生は、たまたま友人の知り合いだそうで、その友人と一緒に聞くことになった。とても基本的な話で、かつ話を絞り込んでくれてあり大変分かりやすかった。イランといえば、世界一のイケメンの国といっていた友だちがいたし、海賊と呼ばれた男では日本との親しさが強調されていた。それから、90年代初め頃からのタイ人の不法滞在が問題になる前にイラン人が問題になっていたはず。というか、日系人にビザ出す前からか。タイから戻った頃もまだその名残りがあり、イラン人を呼んだ勉強会にも行ったことを思い出した。イラン人と結婚した人も幾人か会ったが、皆さんどうしているんだろう。彼らの話でとにかく印象に残っているのは、日本の報道はアメリカ経由に偏っていると力説していたことだった。あと、イラン革命でフランスに亡命した女性のアニメ映画を見てなるほどと思ったことはあるけど、講演を聞いて、そうか基本的なことを全然知らないことを知った。

イランはシーア派が9割で政治体制はイスラム共和制という、そもそもが矛盾した不思議な体制ということだったが、話を聞いているうちにこれって多かれ少なかれどこにも共通するのではないかと感じてしまった。シーア派とは何かというポイントの説明もあり、どうしてイランがイスラム諸国の中で特殊と見られるかについても。隣国イラクについ最近行ってきたとのことで、イラクとイランの違いも。イラク南部はISの影響のないイラン同様に平和だそうで、なるほどと思ったのは、シーア派の聖地がイラク南部の都市にあり、ここがイラン人客で景気が良くモスクもイラン風なのだそうだが、イラクとしてはそれは口が裂けても言いたくない。イランはシーア派がほとんどなのでシーア派の教義で国をまとめることができるが、イラクはシーア派が10%で、それは不可能。イランに10年間匿われていたシーア派の宗教指導者と話したら、政治に関与することで宗教は堕落するのでイランのようにはしない、と言っていたそうで、これはもちろん前例たくさんなわけだけど、その点でもイランは特殊ということになるらしい。サウジとどうして仲が悪いかも、なるほどねえ、な話しだった。たったの90分で安直に理解が深まったと言うのは何だが、少なくとも基本のキに触れられたのは大変ありがたい。


by kienlen | 2017-02-03 08:43 | | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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