『このミステリーがひどい!』

小谷野敦著。このところ続いている。図書館での借り物で一所懸命読んだとは言い難くざっと読んだ程度。著者がこの方でタイトルがこれなのでミステリーをめちゃめちゃけなしているのかと予想したら、そうでもなくて、意外な愛を感じてしまった。チャンドラー嫌いなんだ、ふーん、でも私好きだった昔、アガサ・クリスティ好きになれなかった、だったらクイーンの方がいい、とか、そうですよね、みたいな感じはあって、でも一番驚いたのは、何といっても樽。これがどういう評価なのか私は全然知らないのだが、忘れられない一冊ではある。というのは、ほとんど図書館の本ばかりだった子どもの時に、家にあった本を見ていたらその中にこれがあり、いくつの時か覚えてないが、文庫本など知らない年齢で、何やら難しいなあと思いつつ、でも何だか最後まで読んだ思い出だけはある。当時流行していたんだろうか、誰が買ったのかもしれない。そしたらこの樽をこの本では結構評価していた。意外な出会いというか再会というか。あと緑の館とか、そういう子どもの頃に読んだ記憶のあるようなタイトルやら作家やらがたくさん出てくるのが面白くて、ざっとではあるが最後まで読んだ。そうそう、昔大好きだったアイリッシュも懐かしい。図書館に評伝があるのを見つけて次に借りようと思っていたところ。松本清張もダメなんですか、ふーん。でも、博識ぶりは評価しているようだった。ですよね。横山秀夫の64が単行本で買って読んだのにうーん、ちょっといまいちと思っていたら、そのような評価だった。いつもと同じでさすがの登場冊数膨大なのがすごい。
Commented by jun at 2017-01-23 20:51 x
「すごい」を「ひどい」と言い換えたのですね。「悪文」とは言えず「格調高い」と言い換えたように。
文壇は大変ですね。放送大学を見ていたら「世界文学への招待」と題して若手の藤井光さんという方が、とてといい講義をしていました。
近代の具体的な小説の評論でした。大学の先生で小説家。しかも若い。いや、私が年をとっただけか?
Commented by kienlen at 2017-01-25 20:59
junさん、こんばんわ。ご無沙汰でした。小説の評論ってほとんど全然読んでこなかったですが、評論で読んだ気になった方が楽だなと思うこの頃です、ってそれじゃあダメですね。
by kienlen | 2017-01-21 16:45 | 読み物類 | Comments(2)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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