ボヴァリー夫人

本を読もうと思って手元に置きながらまだ1ページから進まず。と、映画を上映しているを知り、古いものなんだろうかと思いながら、立腹の昨日衝動的に映画館に行った。もっとも計画的な映画行きということは、よほどのことがない限りないので日ごろの行動パターン踏襲ともいえる。いつも行かない映画館で会員でもないし、でもリピーター割引というのがあると前回聞いたので行ったら1200円だった。許容範囲。観客自分含めて2人。多分熟年男性かと思われた、足下の感じからのみであるが。セピア色っぽいノスタルジックな大変美しい画面と、美しい人達と美しい衣服と調度品。まずこれだけでいい感じ。静かな音楽もいい感じ。始まりは枯れ葉の小道を息を切らせて走る美しい主人公がバッタリ倒れるところから。全身枯れ葉色のロングドレスで枯れ葉の小道に。いやはや美しい。

舞台は多分19世紀半ばのフランスの片田舎。修道院の様子がほんのちょっと出てきて、そこで育った主人公が結婚する所からドラマが始まる。ガーデンパーティーみたいな結婚式の場面もほんとにきれい。で、この女優さんが表情だけで心理を表現。ほんのちょっとの不安から、彼女なりにごく退屈な結婚生活への不満、買い物依存になる様子など本当にハラハラするが、どんどん依存させる商人のテクニックはさすが。そしてお決まりの恋愛依存というか、男。これがまたカッコ良すぎだけど、このストーリーと演技と自然の美しさの中ではすべてOKです。現代であってもリアルな展開だが、都会なんかじゃここまで美しい絵にはならないだろう。私個人的には都会嫌いだし。絵に描いたような善人がいないのがいい。ものすごく好みだった。立腹のどさくさで行ったが正解。役者がすごくいいと思ったし、すごーく単純化してエッセンスを分かりやすくまとめているので頭を使わなくても感性だけで見れて、ビシっと決まってる。自分的には完璧な満足感。生き方を考える上で若い女性が見る価値があると思う。後でネットでみたら2014年の映画で新しいのだった。古いのも見てみたいし、本は絶対に読みたい。だいたいこんな名作でさえ読んでないんだから…。

by kienlen | 2017-01-12 14:02 | 映画類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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