人間の値打ち

外仕事の予定がキャンセルになり、それだけだといいけど、気分の悪くなる出来事も。まったくなあ、である。夫の車のキーはなくすし、冴えない気分を転換しようと映画に行くことにして、時間の関係からこの映画にした。予告ですごく見たいと思ったわけではなく、いつもながら事前情報は皆無で、ただちょっとどんなかなという程度の気持ち。観客は自分含め4人。始まりは軽いテレビドラマみたいな感じだなと思って、期待もなかったのでまあいいかと見ていたけど、途中から結構面白いと思うようになった。どのあたりかというと、だんだんそれぞれの抱えている不全感とか孤独感が現れるようになってから。

富豪だが心満たされない妻、その富豪にあこがれる男は娘を通じてアプローチして危険な投資、富豪の息子も典型的なお坊ちゃんで、中流の娘はそれなりの傷をもち、それから貧しい青年は理不尽さに耐えて健気ではあるが満足しているわけではない、というありがちな人物たちが登場して物語も、いかにもな高リスクな投資が失敗したり浮気したりと、やっぱりありがち。でも、つまらなく感じなかったのは、それなりに感情移入できたから。娯楽というのではないが、かといってシリアスでもなく、ふざけた感じもある奇妙な味わい。これを半端で嫌とみるか不思議な面白さと感じるかは分かれそう。私は後者。孤独と暴力性についてちょうど友達と話していたところだったのもあり、分かるなと感じた部分多々あり。

Commented by jun at 2016-12-21 20:57 x
孤独と暴力性「は」私も考えるテーマです。このイタリア映画「が」見たくなり近々行く予定です。
私「は」kienlenさんに影響されてかどうか、偶然やご縁に引かれ少し楽しむようになりました。
色んな道がある、これが昨夜最終回だった「逃げ恥」のメッセージでもありました。
ところで古いイタリア映画の『道』のテーマソングは、スケートの金メダルの曲としても復活しました。
何「が」何処でどうなるか「は」分かりません。
Commented by kienlen at 2016-12-21 21:38
> junさん
ご感想をうかがいたいです。分類したくない者にとっての面白さという感じでしたね。「は」「が」抜きにしてみました。
by kienlen | 2016-12-20 21:32 | 映画類 | Comments(2)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


by kienlen
プロフィールを見る