荒川洋治の講演を聞きに塩尻へ

友達から「荒川洋治の講演会があるけど行かない?」と誘われた時、とっさに行く行くと答えた。昔、詩が好きだったころに読んだ記憶があるだけで今は何も読んでいないが、場所が塩尻の図書館でステキだというし、見学も兼ね、当初あった予定をキャンセルしてこちらへ。その日が本日。電車なら特急だとその友は言い、特急代がもったいない自分は普通で行くから現地集合にしようと言うと、だったら車を出すということになり、しかも高速はやめて19号線を行くことになった。話しながら行くとあっという間に豊科付近へ。そこで美味しいとんかつ屋があると言うので、入ろうということになった。いつも通る道で看板だけは見ているが私は入ったことがない。友達は地元の人の紹介で何度か行ったことがあるという。びっくりした。国道から見た限りでこんなに素晴らしいとは予想していなかった。
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江戸時代の家屋、そして手入れの行き届いたすごい日本庭園がこの奥にも広がっている。こんな所にこんな店があったなんて。開店時間前に予約したから良かったけど、あっという間に満席になり、食事を終えた時には大勢待っていた。くぐり戸を開けて入ると、ため息の出る空間。お庭の見える席に案内された。
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お値段もよろしいが、雰囲気もよろしい。サービスもよろしく、お客さんを案内するのに良さそう。ガイジンさんも喜びそう。
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私はロース定食を。ご飯と味噌汁はおかわり自由で味噌汁を二杯飲んだ。薄味で美味しい漬け物も自由に食べられる。1950円。予想外の出費だったが、ちょっとこの雰囲気は格別だった。
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干し柿も決まっていた。
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柿の皮を干してあるのも懐かしい。子どもの頃に食べた。
それから講演会へ。作家の講演というのは、実のところあまり聞きたいと思わない、というところがある。面白くなくて読む気しなくなると嫌なので、だったら聞かない方がいい。しかし荒川洋治さん、ものすごく面白くてこんなに笑った講演は初めて。それに、それそれ、とうなずく内容ばかりで、しかも昔ものすごくいいと思った小説の尾崎翠の第七官界彷徨がお勧め本リストに上がっていた。直前に友達と島崎藤村の話をしていたら、そのまんまの話を講演でもしていて大受け。大変楽しかった。リストから一番読みたいと思ったのは「やちまた」。さっそく娘に購入を依頼しよう。真っ白なアルプスが見える景色も素晴らしく、楽しい日だった。
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長野市の図書館とはほど遠い。講演でのお勧め本をすぐに用意して借りられるようにしていたが、塩尻で借りても返せないし。あとはちくま文庫の充実ぶりに目を見張った。いいなあ、読みたいのだらけ。


Commented by jun at 2016-12-05 06:42 x
お早うございますkienlenさん。素晴らしい講演と庭園とランチ、そして図書館。弾んだ気持ちがこちらまでよく伝わりました。。行ってみたーい。
ところで、恥ずかしながら荒川洋治さんは私は良く知りませんでした。でも調べたら、氏の出身地の福井県三国町に私は今泊まっています。
あまり関係ないけど偶然です。また、誕生日も同じでした。
就活のパスは、おめでとうございました。
Commented by kienlen at 2016-12-05 07:59
エー、junさん、すごいです、大いに関係あります。三国町の話はたくさん出ましたよ。中野重治と三好達治という思想の異なる文学者が同時期に暮らし、親しくなった理由など、とても面白かったです。
by kienlen | 2016-12-04 20:29 | | Comments(2)

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