君の名は。

人気につられて見に行った。お子さまの来ない夜の部にて。しかしお子さまたちはもう多分とっくに見ていて、今は親世代の遅い人たちへの浸透という域かもしれない。観客は決して多くはなく、かといって少なくもなく、スクリーンはどでかく、しかも、酔っていたわけでもないのに間違えて前の方を希望してしまった。期待するでもなくしないでもなく、ただ単純に、どんなものなんだろうという好奇心で見たのだが、大変面白かった。これは誰にでも受けるだろうなという感じがした。といっても自分はアニメをほとんど見たことがないので他と比べることも何もできない。

とにかく分かりやすい。登場人物に極度に個性的なキャラクターはなくてフツーにいそうな人たちだし、絵はかわいい系でクセがないし、生活感たっぷりで身近だし、セリフはストレートで意味不明な箇所なし。物足りない感はあるが、日常会話なんてこんな感じ、疲れない。それでいて、人間の実存の不安とか孤独に強く働きかける。涙を流すところなど、この歳になってもスッと入ってきた。若い頃だったらもっと心を揺さぶられただろうという気がした。この感じで登場人物の年齢を上げて舞台設定をちょっと変えたら高齢層にも受けるんじゃないだろうか。もっともこのままで受けているようだが。村上春樹の世界だと誰かがどこかで書いていたように思うが、まさにそういう感じがした。

Commented by jun at 2016-10-20 06:55 x
ストーリーや小説にあって、無いもの。それは映画の美しい画面やアングル、ディテール。加えて視覚的には光やダブった場面切り替えなど。中でも事前の宣伝番組では「光」の美しさやリアルさが強調されていました。アニメと言うよう実写のような、という風に。実際に私はその辺に期待してみました。
その他、音楽、音。これは小説には描写にはあっても実際にはない。音の出る絵本のような物なら別ですが。ボブディランの詩には当然メロディーがありますね。
あと、大画面で見て他の人とも時空を共有するライブ感。そんなことがこのストーリーと相まっている気がします。
また、移民には疎い同胞にも地方と都会という違和感と共鳴とが若い心に響いている気がしました。
Commented by kienlen at 2016-10-20 09:02
junさん、おはようございます。都会と田舎という対比が、そうそう共感しやすそうと思ったのでした。舞台を長野県にしてくれたら観光客殺到だったのに残念でしたね。
by kienlen | 2016-10-18 00:31 | 映画類 | Comments(2)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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