弟の同級生と久方ぶりに出くわした

日付は変わったが、自分としては火曜日の続き。火曜日の夜は、夫がやっている店の店番を私が担当する日だ。決めるまでに時間はかかるが、一旦決めたからにはそれを通したいので、自分の仕事の状況によっては休みたい日も必ず火曜日は店に行く。今日(=昨日)は朝から遠出をして夕方戻ったが、帰宅までしている時間はないので、市役所の駐車場に車を止めて、店に直行することにした。ついでに市役所のトイレを使って出てきたところで、見覚えのある男性と出くわした。「お久しぶりです!」と、どちらともなく挨拶。いやはや、10年ぶりくらい。「日本に居るんですか?」と聞かれたので「もう10年もいますよ」と答える。「へえ、○君、何も言ってなかったから、タイかと思いました」。○君とは、私の弟であり、出くわした男性は、彼の同級生。すっかり寂れた中心市街地で小さな書店を営んでいる。以前は、例えばタイ語の辞書とか、高価で書店に置いてないようなものは、どうせ注文するなら知り合いでと思って、たまに注文していたが、今はすっかりアマゾン頼りだ。

老舗の書店も閉店しているくらいだし、「大変でしょ」と聞くと、「そうですが、大きくしようと思わずお得意さんとやっていればなんとか」ということ。今日も市役所への配達の途中。1人息子の彼が、亡くなった父親の後を継ぎ、かなり高齢になった母親と共に営業を続けている。40代も後半に差し掛かっているが、相変わらず独身とのこと。「最近はネット注文が多くて」と言うと「分かりますよ、速いから」と言われた。テナントが軒並み撤退したビルでがんばっている。夫の小さな店も、大量仕入れでコスト削減して広告で席捲するフランテャイズの食べ物屋と同じ手法ではやっていけないが、お得意さんに支えられているのは同じ。それにしても、たまたま図書券が手に入ると「使い道ないからやるぞ」というくらいの、全く読書と無縁の弟が、なぜ書店に行くのか。「お子さんの本を買いに」だそうだ。ほんの小さな支え合いがなくならない限り、なんとかなると信じたい。
by kienlen | 2006-06-28 01:28 | 地域 | Comments(0)

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