ニュースの真相

昨日見に行った映画。アメリカ映画はこういうメディア物と裁判物が面白いなとまたまた思った。この類は結構見ていると思うけど、その中でも出色。タイトルバックを見て、この人ケイト・ブランシェットなんだ、あれロバート・レッドフォードなんだと初めて知った次第。さすがに素晴らしい。ドキュメンタリータッチでそのままその人みたいだった。ブッシュ元大統領の兵役忌避については日本でも報道されたように思うが、それを追及していた女性プロデューサーとベテランの男性人気アンカーマンが主人公。報道番組の人気がどんどん落ちて娯楽番組ばかりが台頭する中で健闘していた報道番組で取り上げて注目されたのだが、この調査報道の発端となった文書が偽物ではないかという疑惑がネットで提起されて大騒ぎになり、社内に内部調査委員会が設置され、結局制作チームが惨敗するという実話を元にした映画。テレビなので時間との勝負という緊迫感がスリリングで、関連人物も少なくなく、テンポも速いのでぼうっと見ていたら付いていけなくなる。2時間超の長い映画だけどダレるところは全くなくて、いやはや、素晴らしかったです。

取材する側とされる側、事実とは何か、手間暇かかる調査をしないで報道されたものを伝える方向にいってる現状、それどころかそもそも報道自体が人気ない現状、何か問題があると本質と離れた議論に引きずられていく様子、ネット言論の功罪、個人と組織、家族と仕事、信頼関係、親子関係、権力、等々、等々、日ごろ感じていることが、これでもかというくらいに余すところなく盛り込まれていて、重石でも飲み込んだような気分になってしまった。アメリカのことを知っているわけではないが、それなのにアメリカ的と感じてしまった。例えば日本の内部調査委員会でここまでやるだろうか。徹底的に追及するよりも、どこかで手をうって、まあ今回はこうだけどちょっと我慢してもらってそのうちに、みたいなことに暗黙のうちになっているんじゃないだろうかと想像する。形式上はともかく。弁護士とのやり取りも最高で、最後の方の彼女の言葉にも唸った。文句なく面白かった。一緒に見た友人と思わず「あんないい夫がいたら闘えるよねーーー」と、同時にため息をついたのだった。お互いさまか…。それにしてもこの日の予告のも見たいのだらけだった。







Commented by jun at 2016-09-21 06:35 x
ようやく雨が上がりました。おはようございます、kienlenさん。先週この映画を私も観ました。語りたかったことを全部書いていただきほっとしています。
読書会などの生の情報や対話がますますエキサイティングに思えます。リアルでは連休に土砂降りの中、見事な栗を沢山拾い近所に配りました。雨だったので皆さんに声がけ出来ず残念でした。映画は石原元都知事原作の「乾いた花」をやっと観ました。思いの外良かったです。「君の名は」は入場制限になる程、普段映画を観ない人が来ているようで、何がブレークするか分かりませんね。
いつも有り難うございます。
Commented by kienlen at 2016-09-21 06:49
junさん、おはようございます。見たんですね!私は土砂降りの中、行った地籍が家に戻ったとたん土砂崩れ警報の対象地域になってました。栗拾い、懐かしいです。今年はあちこちで実っている気がしますが豊作なんですかね。
by kienlen | 2016-09-20 22:39 | 映画類 | Comments(2)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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