県主催の検討会で旧交を温める

県の国際チーム主催の「多文化共生ネットワーク検討会」というのに行ってきた。隣の隣の市でちょっと仕事があったので昼間180kmほど運転し、一旦帰宅して子供の夕食だけ作って、自転車に乗り換えて検討会へという、最近にしては珍しく行動的な日だった。集まったのは、県と市町村レベルの行政官、教育委員会、学校の教師、法務局など国の機関の人、外国人支援団体の人、個人で外国籍住民と接する人。私は最後尾のカテゴリー。全く期待していなかったが、予想に反して参加した意義を感じた。特に、日本語が分からない子達を相手にする学校の先生達の話が、私自身も少し垣間見ていることもあって、深刻さが分かる。それに、久しく会っていなかった知人がたくさん参加していて、今の自分にはいい刺激になった。いずれも日本人と結婚して子供がいるタイ人、ブラジル人、フィリピン人、中国人。よく知った面々だが、久しぶりに会うと、いろいろな経験を経て成長している、なんて言い方は失礼かもしれないが、なんだかひとまわり逞しくなっているようで嬉しい。社会は変わっている。

トルコで日本語教師をしていたことがある、という中学の先生から声をかけられた。以前に会ったことがあるらしい。記憶力の悪さを呪う。自分の意志で勉強したくてする大学生に日本語を教えるのと、親について日本に来ただけの中学生に教えるのとの違いにとまどっていた。それはそうだ。日常会話に不自由しなくたって、学習言語となると次元が違う。個人差もある。親の姿勢による差異もある。どれがどう影響しているのか、日本の子より判断が難しいという。これは個人の能力レベルなのか、環境に影響されているのか…。立ち話ではどうしようもない話の内容で、近々ゆっくり聞きたいと伝えた。タイ人の場合、出稼ぎに来た母が日本人と結婚して、国に残してきた子を呼び寄せるケースがかなりある。高校で移住した子達の様子を見たことがあるが、外国人のための学校教育のメソッドが確立されていないから、先生も試行錯誤だし、生徒も同じ。学校によっては事実上放置もあるようだ。知識を吸収する大事な時期にこれでいいのか、と心配になる。日本人の識字率が100%なんて、そのうち言えなくなるだろう。外国人問題では政策も過渡期に来ている。ちょうど暇でもあるし、この分野に注目していこう、と最近には珍しく前向きな気持ちになった。何重にも珍しい日だった。
by kienlen | 2006-06-22 23:31 | 言葉 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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