『外国語を学ぶための言語学の考え方』

大好きな黒田龍之助の中公新書を書店で見つけたので購入。読みかけのを置いておいてこちらを先に読んだ。想定読者はこれから外国語を学ぼうとする若い人と思われるが自分のような者にも大変楽しめた。何といっても黒田先生の本は面白い。文章は読みやすいしユーモアがあるしで、何冊か読んだけど挫折したことはない。外国語の勉強に近道はなく地道にやるだけだという確信に満ちたお言葉には、いつも安心する。宣伝文句で苦労しないで上達とか、これをしたら効果があるみたいなのを見ると、はあ、自分にはそんな能力ないや、これをやってもきっとムリだ、決められた通りにやるの苦手、ああダメだ、ちーん、となるので、その点、黒田先生のは実践的でもなく即効性もなく、でも全く知らない言語のことでも面白く説明しているし言葉へのあくなき関心には共感できるし、楽しくてこっそり役に立つ、という感じ。言語学は興味があってもあまりに専門的だとついていけないし、でも何かを知りたいのだ、という感覚にぴったりマッチする本だった。面白かった。しかし、あっさり読み過ぎた感あり。図書館のじゃないのでいつでも読み直しできるので安心。
by kienlen | 2016-09-12 17:27 | 読み物類 | Comments(0)

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