新聞の全面広告が気になるこの頃

今日も多いなあ、と新聞を開いて思う。全面広告の多さがこのところずっと気になっているのだが、自分が今頃気付いただけなのか、新聞は資源ゴミに出してしまうので遡って確かめることができない。こんな事が気になるのは、ずっと前に読んだ斎藤駿『なぜ通販で買うのですか』の中のくだりに感心した覚えがあるから。著者は、『通販生活』というカタログ雑誌を発行して通信販売を行う(株)カタログハウスの社長で、私がこの本を読んだのは、通販生活の一ファンだからという理由のみ。特に期待していなかったが、読んでみるとひじょうに面白い本で、通信販売の歴史も分かるようになっている。ちょっとした消費社会論って感じ。で、その中で印象的だったのが、オイルショックで新聞の全面広告が自粛され、全面を区切って小枠で販売されたことに斎藤さんが目をつけて、一番上の欄を3段だか5段だか買って記事広告を打って大成功した、というくだりだ。つまり、その時の彼の通信販売事業の成功に大きく貢献したのが、全面広告の自粛だったということ。駆け出しの会社で全面枠を買えるわけがないのだから。

今、新聞広告は全面掲載が大流行。保険、金融、ファッション、通信販売などの業種が特に目につく。ネット広告という新しい流れの浸透とも関係するのかもしれないが、新聞では1面どころか見開き2面も、この頃はよく見るから、二極化のひとつの表れのようにも思う。斎藤社長は本の最後の方で「小売りジャーナリズムを夢想するようになった」と書いている。「コマーシャリズムの枠内でジャーナリズムを実践し、そのジャーナリズムの視点からコマーシャリズムの暴走を食い止めていく方法」とのこと。この本を読んでますます通販生活を支持したくなって、陰ならがら買い物していたら、いつのまにかスペシャル会員になっていた。送料が無料になって返品の時の送料も無料という特典がつく。でも、仕事がなくなって、お金のかかる支持ができなくなったから、陰ながらどころか見えないところからの応援になった。
by kienlen | 2006-06-19 15:41 | 読み物類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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