マイケルムーアの世界侵略のススメ

夜の部があったので見に行った、久しぶりのマイケル・ムーア作品。実は第二次大戦以来成功なしという米軍から依頼を受けたマイケルムーアが、ヨーロッパの国々に侵略に行くという話。侵略といっても武器を取ってのものではなくて、国の仕組みに入り込んでメリットを自国に持ち帰ろうという趣向。訪れるのはまずイタリア。労働者階級のカップルにインタビューすると、とにかく有給休暇が多いことが分かる。結婚すると新婚旅行の15日間が有給で取れるのを始め、有給だらけなのでバカンスを楽しめる。一方のアメリカはというとゼロ。次がフランスの田舎の特に豊かではない地域の学校の給食。シェフによる手抜きなしのコース料理にびっくり、生徒が行列を作るのではなくて職員が生徒のテーブルに運び食事のマナーも躾ける。

教育ではフィンランドへ。宿題ほとんど全くなし、学校の授業時間が3時間とか4時間で世界一の成績。ノルウェーでは刑務所へ。殺人犯が包丁のたくさんある厨房みたいな所で取材を受けるし、個室があって自由だし、あまりの違いに言葉を失う監督。そんな感じでポルトガル、アイスランド、ドイツ、チュニジアへも。いくつもの国を駆け足で周り、制度の背景の深い所まで考察するというのではないが、発想の違い、世界観の違いの源みたいなものは感じられる。それと、刑務所だとか教育だとか検察だとかは、元々はアメリカの仕組みをマネたのだという証言を得て、それなのに今はなぜ、というムーアの嘆きが漂う。日本の方向性ってやはりアメリカ型なんでしょう、もったいない。観客は5人いた。

by kienlen | 2016-07-16 23:44 | 映画類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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