日本からの贈り物

東京に行ったついでに娘と一緒に見た映画。その日がちょうどEUフィルムデイズという企画の初日に当たる日だったのと、何しろ大人520円で娘は無料なので2本見ようということになり、午前中にこれを見た。ルーマニア映画。多分こういう国のを見る機会はそうそうないと思われる。ルーマニアの田舎の村が舞台で、すごく静かに展開する。音楽もなくて鳥のさえずりとか鍛冶屋の音みたいなのとか、ひじょうに牧歌的、しかし嫌いじゃなかった。タイの農村みたいで暑そうで、都市がどこも似ているように田舎だって似ているのだと思った。人間の営みがそうそう変わるわけじゃないし。

主人公は洪水で家も妻も失った初老の男性。頑固な性格らしいことが、近所や行政や民間企業とのやり取りから感じられる。家が流されたので小学校の校舎が仮住まい。ここに日本で日本人女性と結婚して子どもがひとりいる息子家族が一時帰省。孫とのやり取りが結構泣かせるというか。ちょっとこの状況、ウチと同じというわけではないが、結構身につまされ、特に娘なんかは感情移入しやすいかもなと思った。自分ももっと若かったら違う感情がこみ上げるかもしれない。さすがにもう…。それにしても言語コミュニケーションのありようがストレートじゃなくて日本人として外国映画と感じられないものだった。日本向けを意識しているってことなんだろうか。でも、後ろにいた男性たちが「分からねえ映画だな」とささやいていた。え、どこが?

by kienlen | 2016-06-21 17:06 | 映画類 | Comments(0)

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