『地方消滅』

すっごく話題になったこの本を、娘が持っていて貸してくれたので今ごろになってやっと読んだ。経済推測なんかよりよほど精度が大変高い人口推計から、日本の将来がどうなるかを予測したまっとうな内容。ただフィールドワークしているわけではないらしく、本を読む楽しみの物語性みたいなのはなくて報告文書という感じ。まあ、目的からいってそれでいいんでしょうけど。地方にいるのでここで指摘されなくても危機は肌で感じるけど、東京に人口が集中することの問題点を詳しく説明していたのは、なるほどと思った。しかし、いずれにしろ人口は減るのだから、それを前提にした制度設計をすべきという方向の話が欲しかったけど、それよりも人口減少を食い止めろという主張が中心だった。後ろの方の対談と鼎談が面白かった。外出が多くて読みたい本が全然読めない。
Commented by jun at 2016-06-19 18:15 x
確かに人口減少を食い止めろというよりも、人口減少に見合った制度の再構築が必要と思います。今日は信濃町への峠越え近くの蕎麦屋に行きました。田んぼの畦道に沿う狭い農道しかないところはかえって新鮮で、遠くからも食べにきていてこれを何とかしようとかは逆に観光公害になるのではと危惧します。
やっと映画「息子」(1991年)を観たら長野よりも切実な東北の実際が描かれていて良かったです。
父親役の三國連太郎は既に亡く、まるで記録映画の様で平成の東京物語でした。
流されて生きるのは何ですが、流れるように生きるのは悪くないと思う昨今です。
今日は父の日。『夢幻花』はまた週間一位でロングセラーだとか。東京五輪前の事件からが描かれ、これが現代の東京物語でしょうか。
つまりは日本の。
いつも思索のヒントをいただき、ありがとうございます。
Commented by kienlen at 2016-06-19 23:18
junさん、こんばんわ。人口については、出産できる女性の絶対数が減っているという事実が何より雄弁でしょう。この本がいっているのは、どうしようもない所はともかくとして地方のハブ都市を守る対策をということだと思います。その通りと思いますが、東京に行くたびに、その難しさを感じますね。息子、いい映画でした。
by kienlen | 2016-06-16 22:39 | 読み物類 | Comments(2)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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