『55歳からのハローライフ』

図書館に行くと村上龍と村上春樹は隣のコーナーにある。そこから各一冊ずつ借りた。で、先に読んだのがこちらの村上龍著。新聞に連載した中編小説を5篇収めてあって、それに加筆して2012年発行、ということは当時の55歳は今の60歳くらい。家族のある人もない人も登場するが、いずれも一度は結婚したことがある人が主人公。子どもがいる場合の方が多い。そして夫は会社人間で妻は主婦でありパートであり。奥田英朗の家族物語でも感じるけど、家族の基本設定がこんな感じ。そのうちにこの基本設定は通用しなくなるんだろう。

だいたいこういう本を読んでいても、女性の登場人物よりも男性に共感する女性の方が増えるのではないだろうか、と思ってしまう。そんなことないのか、そこはよく分からない。少なくとも自分は、仕事をなくして一体どう生きたらいいか分からなくて苦しい男性の方が、50代になっても夫の顔色を気にするような妻よりも分かりやすい、と感じてしまう。女性作家だとこのあたりはどうなんだろうか。そういえば読んだことがないように思う。それにしても同じ村上氏は作風が全然違うことに今さらながら感じ入った。構成も表現もストレートで分かりやすいのは新聞小説のせいもありそう。シンプルに面白かった。

Commented by jun at 2016-05-11 06:52 x
お早うございます、kienlenさん。この本、まだ読んでいないのて読んでみます。前作「14歳の、、」からは随分経ちますね。「ハローワーク」から「ハローライフ」に変わったところが時代を少し感じます。そもそも政府系の「ハローワーク」のパロディーとして大ヒットしたのが凄かったですね。
名前が似ていると言えば、「なんとなくノルウェーの透明に近いブルー」と、田中康夫まで混同して批判していたオジサンがいましたけど、私も今は同世代の女性の言葉が身にしみます。ああ、昔ネタをまたしてしまった。軽い認知かな?
Commented by kienlen at 2016-05-11 15:37
junさん、ハローワークと表紙の感じはそっくりです。当然あれのヒットが関係あると思われます。春樹さんの方の「タイランド」というのを読み始めました。
by kienlen | 2016-05-10 17:43 | 読み物類 | Comments(2)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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