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拳銃に重要な役を与えないで欲しい

雨だ。昨夜はビールとワインとギムレットを飲んだので、今日はビール日和でなくて良かった。火曜日のレンタル料金半額日にビデオ屋で物色していたが、これは、というのがない。品揃えが少ない。劇場で観ようかと思って迷っているうちに去った『ザ・インタープリター』と、昔昔に見逃した『カラー・パープル』を借りることにして、このところ暇なのでもっと観られるかも、誰か推薦してくれる人はいないか、と思っていたところ、眼の前に知り合いらしき後姿がある。映画は詳しい人。ただ、ロバート・レッドフォードが好きと言うくらいだから、私の好みとは全く違うと思われる。そういう人の方が分野の違うものを選んでくれると期待したら案の定、ひっかかりを感じたことがないのを「面白かった」と教えてくれた。『普通じゃない』というアメリカ映画。ラブコメディの欄に置いてあった。

本は数行でやめて先送りしようが、続けて読もうがどこで読もうが自分の側に選択権があるが、機械を使うものは逆で、これが今ひとつ好きになれない理由になっている。本を読み始めるのに覚悟はいらないが、DVDを見始める時は、周辺を整えたりの準備をしないと、という気持ちにさせられる。慣れの問題だとしたら、この逆の人も多いのだろう。と、このような不可視なハードルを超えてみた。最初から拳銃が登場する。これは苦手だ、不快だ。暴力映画(嫌いだけど)とか戦争物なら覚悟しているが、ラブコメディでは心の準備がない。イギリス映画だったらこんなに銃は使われないのではないかと思ったりする。拳銃が、まるで子供のオモチャみたいに当たり前の社会には住みたくない。と、ずっとそればかり考えていて、楽しめないままに終わった。マイケル・ムーアの『ボーリング・フォー・コロンバイン』の指摘を思い出した。監督がイギリス人ということだが、まさか、アメリカで受けるための銃の多用じゃないだろうな。飛び道具を使ってしまうと、間がすっぽ抜けて奥行きがなくなるような気がする。
by kienlen | 2006-06-15 13:54 | 映画類 | Comments(0)

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