息子と娘

昨夜、映画を観ていたら息子から電話があった。ああ、また何かやらかしたなと思う。後で電話する由をメールしたのに、しばらくしてまたかかってきた。実は間違ってつながってしまったということもあるので、それだったらいいと思っていたが、本気でかけてくるとはよほど深刻な事態だろうとひじょうに不安な気持ちになる。ああだろうかこうだろうかと想像をめぐらす。まあしかし、自分自身が決して順風満帆でなかったのがいいのか悪いのか分からないが、とりあえず事態に直面してから考えるしかないと思うので覚悟を決める。映画のタイトルバックが流れていたのでヒソヒソ出ると「大変なことになっちゃって…」。はあ…オレオレ詐欺の練習ですか。すぐに電話かけ直すからと言って外に出た。どっかに監禁されているのか、売り飛ばされようとしているのか、しかしそこまでされる価値が彼にあるのか、いずれにしろろくでもないことしか浮かんでこない。

開口一番の言が「今日はお金のことじゃないよ」である。それで説明したのが会社での出来事だった。ありありと状況が浮かぶ。「で、どうなるのよ」と聞くと「最悪はクビかな」と言う。何しろ職種が全然違うし時代が違うし場所も違うし、何とも言えない部分が大きいが、それにしてもそこまでのことかな、と感じる自分も会社不適応者なのだろうか。それが母で父がタイ人じゃあね。「ま、死ぬわけじゃないんだからゆっくり寝て会社の出方で誠実に対処して」と言った。その後すぐに娘から電話。こちらはバイト先の働かない同僚に対する愚痴である。「兄ちゃんもそういう人だね」と言うと「兄ちゃんはわざと働かないわけじゃないからタチが悪くない」と言うのである。確かにその通り。素直で悪気がない。それが会社なり社会でどうでるか、という問題なのだ。「人って色々いるから勉強になると思って、そんなことで疲弊しないでよ」と言って切る。真逆な意味で疲れる。以上を夫に話したら「じゃあ、みんなで外国に行こう」と言う。ニューヨークに行きたいのだそうだ。疲れが吹っ飛んだ。

by kienlen | 2016-04-20 11:44 | 家族と子供の話題 | Comments(0)

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