64 ロクヨン

横山秀夫は好きなので、この同名の本は、発売直後くらいに読んだ。内容はぼんやりとしか覚えていない。試写会の案内があったのでぜひ見たいと思って昨夜行った。横山秀夫原作の映画の方は「クライマーズハイ」を見たくらいで、しかも好みとは言い難いものだったのでそんなに期待していなかったけど、思いがけず良かった。映画も本もそうだけど、その時の年齢はもちろん心情とか環境とか気分によってどういうところに共感したり感動するかは違うので、クライマーズハイをまた見たらいいと感じるかもしれないなと、64を見ながら思ったりした。ミステリーといっても警察という組織の事情とか内部の人間関係に重きがあり、マスコミとの関係でそれを際立たせていた。でもこれって警察ものでは必ず登場のテーマだろうから、テレビドラマを見ていたら飽き飽きの構図なのかもしれない。

64の意味は昭和64年がたった7日間しかなくて、その間に起きた少女誘拐殺人事件の事件名をそのように名付けたから。私はこの時タイにいたので日本の状況を体験していない。それで日の丸の反旗を掲げた通りの様子が新鮮に感じられた。天皇崩御の報道ばかりが先行するので、この間に起きた事件や事故の報道は扱いが小さくなる。主人公は事件当時に刑事として直接担当したが、舞台となっている14年後は広報官に異動しているという設定。未解決事件は時効まで1年しかない。中央から来て中央に無傷で戻ることしか頭にないトップと報道陣の突き上げと部下との間で苦悩する中間管理職が主人公で演じるのは佐藤浩市。職場で苦しみ、家庭でも娘との問題で深刻な事態にあり、ずっとしかめ面。上手。あくまでまじめに人間を描いていて好感。5月から前編、6月に後編が公開とのこと。後編は自分で見にいくつもり。

Commented by jun at 2016-04-19 20:32 x
反旗は半旗でしょうか。
当時、忘年会が自然発生的に自粛されていく様が異様に思えました。そんな中でも「朝まで生デレビ」が確かありました。
やっと「カラマーゾフの兄弟」に手を付け始めました。
「放蕩の 限りを尽くす 事も無し」回文ではありませんが読み始めた時の川柳です。なかなかそこまで自分では出来ませんが、小説なら代償してくれますね。
「赤ひげ」は見た気になっていたのですが、すごく良かったです。これもドストエフスキーをヒントに作られたとのこと、やはり古典は凄いです。
若き日の加山雄三は今の山本太郎に似ていました。
ありがとうございました。
Commented by kienlen at 2016-04-20 01:05
junさん、半旗を反旗ってひどい間違いでした。ご指摘ありがとうございます。カラマーゾフ、私は休憩というか挫折するかもです。買ったのでがんばりたいとは思いますが…いつになることやら。
by kienlen | 2016-04-13 09:46 | 映画類 | Comments(2)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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