消えた声が、その名を呼ぶ

確定申告に必要な支払い調書がまだ揃わず、お尻は決まっているのにモノが来なくてどーなってんのか分からないのがあったり、突然慣れない場所で慣れない人たちと会うことになったり、一時期改善したと思われた病気の友だちの症状はだんだんひどくなって毎日電話でますます長話になったり、そしてまた気候の変化が大きくて落ち着かない日が続いていて、やらなければいけないことはあるのに考える気になれず。そして昨日は打ち合わせの外出も半端な時間にあって天気も悪いし、ひとりで喫茶店で本読んで時間つぶして夜の映画に行った。偶然友だちが見ていて、アルメニア人の歴史知らなかった、という感想だったが、良かった、という言葉はなかった。多分辛くなる内容であろうことは分かっていたので覚悟しながら早目に行くと観客は5人ほどいた。

時代としては第一次世界大戦からその後数年の話。前半はオスマン帝国が第一次大戦開戦とともに、少数民族でキリスト教徒のアルメニア人を迫害するところ。鍛冶職人だった主人公の家にも突然憲兵が乱入してきて男を兵士として連れ去る。砂漠なのか、荒涼とした場所の道路造りの強制労働で死ぬ人は出るし、女子供が死の行進をさせられているのも眼の前で見るし、さらに最後は銃弾がもったいないからと喉を切って殺害。見ていられなかった。これに先立ち、モスリムに改宗する人を募り、寝返った人に殺害させるという残酷さ。ただ、この時に奇跡的に助かったのが主人公で、その過程は感動的だった。なんとか落ち着いた場所が例のアレッポ。ハラハラドキドキの展開があって終戦へ。アルメニア人が各地に散って行ったプロセスが分かるようになっている。後半は奇跡的に助かった主人公が離れ離れになった双子の娘を探して旅する物語で、もちろんここもハラハラの展開で、さて最後は…。2時間半近くの長さだったけど飽きることはなかった。時代背景としては100年前だけど、そのまんま今の物語でもある。

by kienlen | 2016-03-10 15:31 | 映画類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


by kienlen
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30