地図を手放さない人

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自分がどういう人間かということは人との比較でしか分かりにくい。まあ漠然とは、あらゆる点において行き当たりばったりであることはさすがに自覚しているが、旅に出るとますますそれを感じる。ガイドブックを見ようとしてもちゃんと見るまでに至らない。見たとしてもふむふむと思うだけで自分がそこに行くかというとそうでもなくすぐに忘れる。名所旧跡を訪ねる旅を自分でしてこなかったというのはもちろんあるけど、やはり偶然性が好きなのだと思う。だからハプニングがないと物足りない。ハプニングを引き寄せるには計画しないに限る。計画がなければあらゆることは予想外だから。

今回は初めて娘と2人旅という、思いがけない展開になったわけだが、彼女はガイドブックの地図を常に携帯し、常にそれを開いて行き先を決めていた。地図と現実を比較して「地球の歩き方の地図は優れている」とも。こちらからすると、地図じゃなくて眼前にあるもので目印を見つけたり、感覚に頼って当たりはずれのハプニングを楽しめば、と思うが、目的意識のある人にとってそんな無駄は耐え難いのかもしれない。自分が無駄だらけであることは認めるので行き先はたいがい娘に任せた。それにしても外国の街に来てどうして下ばかり見ているのかは不思議だった。クラクフだったか、一度地図を持たずに出たので「地図持ってないね」と言うと「忘れちゃった。だから何か不安」と言う。子どもって親と反対方向に行くものなのだとつくずく思う。


Commented by sakamoto at 2016-02-28 17:59 x
図書館素敵ですね。前回の旅が行き当たりばったりに近いから、今回は別の楽しみがあったわけですね。
Commented by kienlen at 2016-02-28 19:45
前回はお世話になりました。いつでも誰にでも従順に付いて行きます。プラハはもっとゆっくり滞在したい街でした。行きましょう!
by kienlen | 2016-02-28 15:18 | | Comments(2)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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