『存在の耐えられない軽さ』

旅のお供の本を考えるのは悩む。どこでも眠れるというタチでないので飛行機はもう全然ダメでホテルもなかなか寝付けないので本は絶対に欠かせない。今回何にするかでまず最初に決めたのはチェコの作家のミラン・クンデラの『存在の耐えられない軽さ』の再読。もうずっと前に読んでとっても良かったと感じたことだけは覚えているが内容はぼんやりだけ。さっと分かる内容ではないので時間かかって、今日ウイーンからプラハまでの電車の中でやっと読み終えた。ちょっと読んでは、あまりの良さにため息をつき、またちょっと読んでは同じことを繰り返した。レトリックが重層的で気を抜けるところがない。知識不足で分からないところももちろん多い。それでも面白い。大好き。ただ、こういう本が好きというのは救いがないようにも感じる。

トマーシュに勧められてテレザがプラハ市内にある丘に上って行く場面がある。そこは、自分の好きな木にもたれて死ぬことのできる場所。本人が決意した場合のみ、消音装置の付いた銃で殺してもらえる。テレザも木を選ぼうとするが決心できずにいると、それでは実行できないと戻される。その丘に行ってみたいと思っていたら、地図を見ていた娘が「ここに行きたい」と言い、見たらまさにその丘だった。明日行ってみる予定。プラハはドキドキするほど美しい街。ウイーンから4時間の列車の旅で到着。途中5分遅れだと謝罪のアナウンスがあり、次に10分遅れだと謝罪のアナウンスがあったのにびっくりした。昨日と大違い。途中の景色は信州の山に似ていた。
Commented by jun at 2016-02-20 19:00 x
いよいよプラハですね。いいなあ! 私はプラハも同著も未体験。
さてこちらは今、春めいた小雨の夜に「今夜すべてのバーで」をやっと読み出しました。救いは無さそうで辛いですが、笑いと卓見が随所に。才能の早世が残念です。
また、今朝の新聞コラムには「春風の中に坐す」とありました。
明日のプラハの丘ではきっと何か良いことがあることでしょうね。
Commented by kienlen at 2016-02-21 04:47
junさん、とってもいいですよ、プラハ。また来たいです。
by kienlen | 2016-02-20 06:52 | 読み物類 | Comments(2)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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