チップの支払いはどうしますか?

ウイーンを希望したのは娘だったので、どこに行くかは任せてあった。ガイドブック見ながらレストランを決めるなんて、私はほとんどしたことがない。何となくいいなと思う所に入ってみて、自分の勘を確かめたい気持ちの方が強いし、そもそもそのような情報収集に使う時間が惜しい。子どもは親を半面教師にするものなんだろうけど、娘は逆のタイプらしくて迷いながらも、行きたいと思った所に行きたいらしい。まあ、好きにしてちょうだいで、付いて行った。そして見つけたレストランに入ったのが昨日のランチ。ランチのセットメニューがあるんだそうだ。店の雰囲気は良くて混んでいた。お得なセットメニューを注文した。私は基本何でも食べれるけど、どうも一口目から苦手だった。ワインを飲みながら何とか一部を食べた感じ。娘も2人前は無理。

ああ、もったいないと思いながら罪悪感みたいな気持ちも抱きつつ、なんでこんな風に感じてしまうんだろうとも同時に思いつつ会計をカード払いで頼んだらスタッフの、珍しく愛想のいい男性がにこにこしながら「チップは現金にしますか、カードに含めますか」と尋ねてきた。カードに含めるってことは自動的に何%か入れるのかと思ったら、会計金額を予め入力してあって、好きな金額をここに足せということだった。こういう対応を経験したことがなかったのでとまどってしまった。スタッフを見ると当然のことながら「金額はあなた次第です」とにっこり。チップが必要な労働環境の国でカードが普及したら労働者は困るなというのは、タイなんかを思うと想像できるけど、この国の事情を知らない。てっきりサービス料を加算しているのかと思っていた。特に満足したわけもないのに、拒否もできず支払い。なぜかまた悪いことをしたような気分になってしまう。レストランを出た直後に行った教会の入り口に物乞いがいて、タイでだって時々しか入れないくせに、あそこでチップを渡すくらいならこっちの方が良かったというようなひっかかりがあり、小銭を缶に入れようとしたら手を延ばしてきたのでそこに置いた。つまり単なる自己満足というか不満足というかなんだけど。旅ってつまり日常で麻痺しそうになる感情を刺激するものかも。
by kienlen | 2016-02-18 14:27 | | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


by kienlen
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31