ブリッジ・オブ・スパイ

打ち合わせ兼のランチを除いて在宅仕事の予定だった。でも、徒歩移動なものだから出ると寄り道したくなってしまう。ランチの後、ベルリンの壁の写真展に立ち寄ったら、やっている人が面白くてしばし雑談。帰路、寒くて知り合いのやっているブックカフェに寄って写真展見てきた話をしたら「ブリッジ・オブ・スパイいいよ」という話しになり、行こうかなと言ったら時間を調べてくれて夕方上映があることが分かった。スピルバーグだよというからミュンヘン見たと言ったら、ああ、あんな感じねということだった。寒い国から来たスパイの世界だよと言うから、ああ、好きだったという話しになって上映時間まで話し込む。そして走って映画館へ。1957年、ソ連のスパイの画家が自画像を描いているところから始まり。そっか、自画像ってこう描くのだ、知らなかったことに気付いた。ギシギシ緊張というのではないが、熟した緊張感がずっと漂い一息つける間もないのに、こういう時に限って電話やらメールやらが来て、平日だし一応仕事気になるが見ない見ないと自分に言い聞かせる。

捕まったソ連のスパイを弁護することになるアメリカ人弁護士が主人公。スパイを弁護するということであらゆるところから国賊扱いとなるどころか、国の機関までがルールなんか関係ないという中、多民族国家アメリカはルールの下にこそ成り立っているとして職務を全うすることに努めるのだが、これって他の映画でも見たことある、そっくりだった。で、この弁護士の強さと正義感が物語を進めていく。実話に基づいているとのこと。興味深かったのは、ソ連と東ドイツの関係。アメリカに東ドイツを国家として認めさせたいというプライドを利用した作戦が功を奏す。東側の冷酷な恐ろしさを感じさせ、西側も冷酷ながらそれでも最低限のジャスティスはあるみたいな感じがプロパガンダっぽかったけど、でも感動、涙が出た。壁を築く時の緊迫感にハラハラ。ずっとハラハラし通し。アンダーでスタイリッシュな映像で、国家の冷徹さと、でも個人の愛と力の強さが強調されて希望があった。はあ、すごく良かった。2時間半があっという間だった。

by kienlen | 2016-01-22 22:31 | 映画類 | Comments(0)

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