愛を読む人

昨夜の前の夜、久々に無料の動画配信サイトを開けてみたら「愛を読む人」があり、迷わず見た。『朗読者』を読んでから、劇場で見なかったことを激しく後悔していたが、かといってDVDを借りて見るほどのズクがなくそのままになっていたので、ありがたかった。いい時代です。本からのイメージでは、前半はポルノみたいな感じで途中で突然ガラリと変わる構成かなと思っていたら、そうでもなく時系列は行ったり来たり。確かに恋愛ごっこみたいなのが長々と続く本の通りだったら、ちょっと耐え難いことになるかもしれない。映画ではあっさり目にして、ハンナの表情から後半への重要な伏線を感じさせるようになっていた。

あらかじめ本を読んであったので、ひとつひとつの表情が何を意味しているかも、次の展開も最後も予測できるわけだが、もし読んでいなかったらどうなんだろうかというのが大きな疑問だった。ひとりの自分は読まずに見て、もうひとりの自分は読んでから見るという比較ができないのが残念だ。というのは、何だか本を読んでいるのを前提にしているのかと思うくらいに説明を省いているような印象があったから。ハンナは素晴らしかった。姿勢とかちょっとしたしぐさで年齢を感じさせるし、言葉でない部分で伝わるものが大きかった。裁判の場面もある意味のピュアさを感じさせていた。読まずに見てみたかった。この映画は特にそう感じた。もう遅い。

Commented by jun at 2016-01-11 11:14 x
ハンナは大人の魅力と、秘密の悲しみとを感じさせました。朝の連ドラの主題歌のように二人の自分がいればいいですね。友人が代わりになることも。
さて、安部公房の『砂の女』を「しめつけられながら」読み進んでいます。
週一の読書会は絶対無理と思っていましたが、参加は無理でも読めるものですね。
旅も同じで何処にでも行ける気になってきました。
有り難うございます。
Commented by kienlen at 2016-01-11 21:46
junさん、私のように本末転倒にならないでね(^.^)砂の女、ほんとに良かった。今日は長大なアレを含めて7冊買ってしまった。

by kienlen | 2016-01-10 18:39 | 映画類 | Comments(2)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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