『もう一度読みたかった本』

図書館に行った時に見つけ、好きな柳田邦男著だったのと、タイトルに惹かれて開いてみたらちょっと面白そうだったので借りた。著者が若い頃に読んだものを読み直して、その当時を振り返りながら本の内容を紹介している。どこかに連載したものをまとめたもの。井上靖の『あすなろ物語』から始まりゴーゴリの『外套』まで、日本のと外国のとで合計24冊なので、それぞれが隙間読書にちょうどいい長さ。このところ古い文庫本を読むことが多くなり、このような単行本で字の大きいのだと読むのがすごく楽だ。それに、この人のは読みやすくて心にじんと入ってくるし。

どれも読んでみたくなるけど、中でも一番読みたくなったのはモーパッサンの『脂肪のかたまり』。あるけど読んだことがないので、短いしすぐにでも読みたい。それと大岡昇平の『野火』は、改めてすごさを教えてもらった。本良かったのに、映画の印象が強烈で、どうもそっちの場面が浮かんできてしまう。あとがきに、著者が本を読むようになったきっかけが書いてあり、子ども時代に好きだったのが『三銃士』とあった。懐かしい。一番好きな本が何かと聞いてくれる人があるとすれば、ある時期まではこれだった。この本は短編と中編で構成していて、それは入ってない。




by kienlen | 2016-01-05 17:54 | 読み物類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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