逞しい話

手打ちうどんを食べる会をするからお出でと言われて行った。誰が来るのか聞いたら知り合いがほんの数人というから気軽に行くと、なんだか大勢集まっていた。一種の介護施設なので利用者の方々とスタッフと、そして私のような部外者が少々。手打ちうどんを小豆汁で煮る、子どもの時以来の郷土料理が出てきてびっくりして懐かしかった。うどんもそばも手打ち以外を知らなかったので、乾麺なんか食べている人がいることに驚いた昔を思い出した。こんなもんを食べる町の生活は嫌だと感じたものだった。集まった人々は、もう色々あって達観しちゃっている人ばかりなので逞しい。勉強になります。ごちそうになって土産までもらって帰ろうとすると初対面の人から車に乗せて行ってくれと言われお安い御用と引き受けた。写真は何の関係もない今年のクリスマスカード。ご無沙汰ばかりなのに下さる人がいる。ありがたいことです。
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初対面でほんの15分か20分走る間なのにものすごく濃厚な話を聞いた。恐怖の隣人の話。隣人がとんでもない人だった場合、持ち家なんかあるのはすごいリスクになるというのは日頃から感じているが、まさにそれ。事実は小説よりも奇というような話を聞く機会はそんなに少ない方ではないと思うし、お化けから幽霊から色々と間接体験しているけど、今日の話の怖さは身近なだけに格別だった。ただ、それと対峙する方の強さが半端じゃない。気の弱い人なら死んじゃうか、少なくとも心の病ですよね、と言ったら実際に関係者の中から死者まで。その人を送り届けて自宅に着いたとたんに農業をしている友だちが米を届けに来てくれた。注文してあったもの。受験生がいるよなと思って様子を聞いたら「面接会場で倒れて保健室に運ばれた」という。倒れるって本当にあるんだ、友だちつまり母親と部外者の私とで大笑い。愛想がよくておばさんに人気の男の子なので保健室ですっかり人気者になり、しかもぶっ倒れたのに合格して、入学したらかわいがってもらえそうとのことだった。逞しい話続きで自分にもそれが乗り移った気分。

by kienlen | 2015-12-28 17:01 | その他雑感 | Comments(0)

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